ローマ教皇フランシスコは20日、6月29日に枢機卿会議を開催し、カトリック大阪教区の前田万葉(まえだ・まんよう)大司教(69)を含む14人を新たな枢機卿に任命すると発表した。日本人の枢機卿は、故濱尾文郎枢機卿に次いで6人目。故白柳誠一枢機卿が2009年12月に帰天して以来の日本人枢機卿となる。バチカン放送(英語版)などが同日伝えた。 教皇フランシスコはこの日、バチカン(ローマ教皇庁)のサンピエトロ広場に集まった巡礼者や訪問者を前にした「アレルヤの祈り」の後に新枢機卿の任命を発表。選出された14人の出身は、イラク、パキスタン、ポルトガル、ペルー、マダガスカル、イタリア、スペイン、ポーランド、メキシコ、ボリビア、日本の11カ国。教皇は、新枢機卿の出身地が多様性に富んでいることについて「この地のすべての男女に向けられた神の慈愛深い愛を知らせ続ける、カトリック教会の普遍性を示す」と語った。 前田大