パリの店先に並ぶ野菜(2007年12月7日撮影)。(c)AFP/STEPHANE DE SAKUTIN 【7月31日 AFP】地中海諸国の人々は、ヘルシーな食事として世界中で評判の高い地中海料理を捨て、脂肪、塩分、糖分を過剰に含んだ食品を摂取するようになっている。食糧農業機関(Food and Agriculture Organization、FAO)が29日、このような報告書を発表した。 報告書は、新鮮な果物と野菜をふんだんに使った地中海料理が、ギリシャ、イタリア、ポルトガル、スペインなどですたれつつあると指摘。所得の増大が、南欧、北アフリカ、地中海沿岸のアラブ諸国の食習慣を肉製品や高脂肪食品指向に変え、かつては「食生活のモデル」とされていたこれらの地域が、今や健康不安を呈するようになっているとしている。 例えば、高カロリーの食品を多く摂取するようになったギリシャでは、全人口に占める肥満