【ニューヨーク=山川一基】経営危機に陥っている自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーに対し、米政府が破綻(はたん)処理をしたうえで再建を目指す手法の具体的な検討に入った、と23日の米紙が報じた。両社の破綻処理には少なくとも、過去最高となる400億ドル(約3兆8千億円)の費用が必要だという。 米経済紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)の報道によると、米オバマ政権は、日本の民事再生法にあたる米連邦破産法11条で両社を破綻処理することを「選択肢として真剣に検討している」(政権関係者)といい、シティグループやJPモルガン・チェースなどの大口債権者と協議を進めている。 英ロイター通信も23日、米財務省の外部専門家が両社の処理に絡む危機対応融資の検討を始めた、と報じた。 破産法11条を適用すると、債務関係を整理して財務体質を改善できるうえ、労務費も削減しやすくなる。 報道