今月12日、新村出編『広辞苑』第七版(岩波書店)が出た。ネット上では早くも、「LGBT」の語釈に誤りがある(のちに「しまなみ海道」の件も報道された。1.22記)ということで話題となっている。 第五版の宣伝文句は「私が、/21世紀の/日本語です。」、第六版のそれは「ことばには、/意味がある。」、そして今回は、「ことばは、/自由だ。」である。 また、六版の予約特典は『広辞苑一日一語』(新書判)だったが、今回の予約特典は三浦しをん『広辞苑をつくるひと』(文庫判)である。 まだ中身をじっくり見たわけではないが、気づいた点や、変更点などについていくつか述べておく。 まず後ろから見て気づいたが、最後の採録語が変わった。六版までは末尾が、 ん‐と‐す→むとす。「終わりな―」 という空見出しであって、作例がなかなかしゃれていたのだが、七版はその後に、 ん‐ぼう バウ【ん坊】《接尾》(多く動詞の連用形に付く
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