すぐ使える「非課税の投資優遇制度」 前回に引き続き、“まじめな勤め人”Aさんとの会話だ。 服部:「ところで、貯金するって、ボーナスの運用のこと?それとも毎月こつこつ積み立てることを考えているの?」 Aさん:「一応、両方ですけど、ボーナスはたいして出るわけじゃないし、むしろ積み立ての方を知りたいですね」 服部:「なるほど。じゃあ、その前に尋ねるけれど、君の勤め先はどんな年金制度になっているの?」 Aさん:「年金ですか…」 積み立て貯蓄の話に、なぜ年金のことを持ち出したか。それは、確定拠出年金という資産形成に非常に有利な制度があるからだ。確定拠出年金というのは、大まかに言えば、自分で掛け金の額を決めて、毎月積み立て、自分で運用する仕組みの制度で、企業型と個人型とがある。会社員の場合、比較的規模の大きい会社なら厚生年金、さらには企業独自の企業年金があり、会社が年金制度として企業型確定拠出年金を実