8月24日に日本の株式市場はTOPIXが-5.86%、日経平均株価が-4.61%と大幅に下落しました。自分が投資している独立系運用会社からも緊急レポートが出ていましたのでまとめてみました。 レオス・キャピタルワークス(ひふみ投信・ひふみプラス) レオス・キャピタルワークスでは8月24日の急激な基準価額の下落に対してレポートを出しました。過去のひふみアカデミーでも暴落を避ける事はできないし、むしろそうした局面では利益が出ている銘柄から売られるのでひふみ投信は一時的に大きくやられる。でも、そこからどうなるか立て直す事で市場平均より早く(これまでだと半年程度で)回復していたという話がありました。今回のレポートでもパニックになっている時こそよい企業を割安に買えるチャンスと見ているのが窺えます。 「ひふみ投信」の8月24日の基準価額下落について これまでと同様に、市場がパニックになっているときほどよ
世界的な株安の様相を呈しています。それに伴い、基準価額をかなり下げている投信も多いようです。こうした時に、投資信託の運用会社(委託会社)から出されるのが「緊急レポート」。ホームページ上に掲載されるのが一般的です(一部、直販の運用会社からはメール等が届くこともある)。 投資信託を保有している場合、こうした時の運用会社の対応はきちんと確認したいものです。 例えば、運用する会社が、 ○緊急レポートを出しているのか、出していないのか ○「誰に対して何を伝えたいか」が明確になっているか -例えば、複数の日本株投信を運用しているのに投信ごとのレポートではなく、運用会社として1本しか出していない。あるいは複数の日本株投信を運用していて、その中身は違うのに、コメントが全て同じだった運用会社も… -市場環境だけではなく、その投信の基準価額の変動要因や今後の対応を含めたコメンが含まれているか これは緊急レポー
普通に投資信託といわれているものは、法律上は、委託者指図型投資信託です。ここで委託者というのは、投資信託を運用している投資運用業者のことです。なぜ、投資運用業者が委託者なのでしょうか。委託者というのは、資金をもっていて、その運用を投資運用業者に委託するもの、即ち、投資家であるべきではないでしょうか。日本の投資信託は、そもそも、構造がおかしいのではないでしょうか。 普通に投資信託といえば、法律上の委託者指図型投資信託のことですから、ここでは、この意味で、投資信託という言葉を用います。さて、この日本の投資信託ですが、固有の歴史的背景もあって、現時点からみれば、また海外の動向からみても、根本的な構造において、特異なもの、抜本的改正の余地の大きなものといわざるを得ません。 投資信託を成り立たせるためには、信託受託者の機能、資産を管理保全する機能、資産を運用する機能、投資家の接点としての機能の四つの
ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。 お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。 投資信託を設定・運用する運用会社の企業理念やトップのメッセージ、運用哲学や運用担当者の開示状況などをHPで改めてチェックしてみました。 今回は低コストインデックスファンドシリーズを運用する、以下の運用会社をみてみます。 ・三菱UFJ投信(eMAXISシリーズ) ・三井住友トラスト・アセットマネジメント(SMTインデックスシリーズ) ・ニッセイアセットマネジメント(購入・換金手数料なしシリーズ) プラス ・野村アセットマネジメント(Funds-iシリーズ)も加えます 三菱UFJ投信 -株主構成:三菱UFJ信託銀行(50%)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(25%)、三菱東京UFJ銀行(25%) ・社長メッセージ:「投資信託をもっと身近なものに。つねにお客さまのベストパートナーであ
ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。 お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。 日経ヴェリタス第368号(3/29~4/4)の「ヴェリーに聞く投資信託の選び方13-信託財産留保額」のコラムで、少しだけコメントしています。 解約時に「信託財産留保額」をとらない投信が最近は増えてきています。が、本当にそれでいいのかな、と思うところもあります。 投資信託にはいくつかの手数料がかかります。ひとつは購入時にかかる「購入時手数料」、そして、保有中に差し引かれる「運用管理費用(信託報酬)」です。購入時手数料は販売会社に、運用管理費用は運用会社、販売会社、信託銀行にそれぞれ支払う手数料です。 一方、「信託財産留保額」は解約するときに支払うペナルティーのようなもので、信託財産に戻されて基準価額にも反映されます。信託財産留保額もコストのひとつ。だから、ないほうがよいと考える方もい
運用評価におけるポイント「フィロソフィー(Philosophy)=投資哲学」、「ピープル(People)=人材」、「プロセス(Process)=投資プロセス」、「ポートフォリオ(Portfolio)=ポートフォリオの構成」、「パフォーマンス(Performance)=運用効果」のこと。 「フィロソフィー」の観点による評価とは、運用機関としての運用哲学、組織理念が明確で、かつ一貫しているかどうかということ。そして、これが人材や、運用プロセスにどのように反映されているかをチェックすることが重要である。 「ピープル」は、質的、量的に十分な人員を配置しているかどうかということである。専門知識や経験豊かな者が必要な数だけいることが重要だが、ファンド・マネジャー、運用責任者の交代頻度が高くないかといったことにも留意する必要がある。 「プロセス」は、資産運用の意思決定をどのように行っているかということ。
『本日のスープ 〜株式投資をめぐる三重奏〜』 40皿目はrennyさんの寄稿です。 「アクティブファンドと恋がしたい!」 ユニークな発想ですね。さすが!まろさん。 ファンドなんて所詮乗り物なんだから、低燃費でキチンと走ってくれりゃそれで十分だしそれ以上のことは求めるべきではない。それも一つの考え方だと思うし、そうした価値観も尊重したいと思います。 でも、長くお付き合いする乗り物。 乗れば乗るほど愛着がわいてきて、自分の人生の一部と思えるような存在に思える人がいても全然おかしな話ではありません。ファンドや投資信託も同じではないでしょうか。資産をじっくり育てていく過程の乗り物なんですから。長い、長ーいお付き合いになることもあります。 神は細部に宿る。 「運営管理費用」 投資信託から毎日投信会社に支払われる「信託報酬」をこのようにも呼ぶようです。投資信託の仕組みを説明するのに「運営管理費用(信託
上場企業や運用会社の発行レポートに対して、 個人投資家の視点で意見を!のご依頼がマイブーム。 上場企業の方は統合報告の動きが背景にあり、 発信すべき内容の見直しが行われているのだろう。 運用会社の方はNISAがきっかけなのかな? 昨日は投信の月次報告書にもの申す会だった。 私なりの結論は、 月次報告書は販売会社向けの資料と割り切る投資家向けの資料は別途作成してWebで公開が今後の方向性。 月次報告書の改善について話のなかで、 「なぜできないか?」の制約条件が先に来る傾向があり、 またそもそも既存顧客向けの資料ではないことが判明。 ならば投資家向けの資料を新たに作ってしまうのが早い! 運用責任者が5~10分の動画での月次報告は楽しそう♪ 【おまけ】昨日配布した資料の総論部分(クリックで拡大)
某運用会社さんの月次報告書のリニューアルの意見交換会に行ってきました。 冒頭、「この月次報告書は誰向けに書いてますか?」という参加者からの質問に「販売会社さんが窓口で販売するときの資料を想定しています。」という回答にものすごく衝撃を受けました。 月次報告書って既に買っている受益者向けだと思っていたけど、販売促進用の最新情報が書かれた資料だったんですね(その運用会社では)。 運用会社と投資家の間の高い壁を感じましたが、それでも個人投資家の声を聞いてくれる機会を作って下さったことには感謝しています。だからこそわかった事もありましたし、先方もいいものを作ろうと努力しているのがわかりました。(方向が違ったけど) 運用会社にとってお客様は販売会社という現実はあるものの、少しずつでも変わっていこうとするチャレンジに地道にかけていくしかないなと改めて思いました。 これからも機会があれば個人投資家の声を届
日本の投資信託の純資産額トップがグローバル・ソブリン・オープンからフィデリティ・USハイ・イールドファンドに変わろうとしています。 グローバル・ソブリン・オープンはどんなファンド? 世界主要先進国の、信用力の高いソブリン債券を主要投資対象とし、国際分散投資を行います。 安定的な利子収入の確保と、金利・為替見通しに基づく運用戦略により、収益の獲得を目指します。 フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドはどんなファンド? 米ドル建て高利回り事業債を中心に分散投資を行い、高水準の利息等の収入を確保するとともに、値上がり益の追求を目指します。 格付けに関しては、主に、Ba格(ムーディーズ社)またはBB格(スタンダード&プアーズ社)以下の格付けの事業債に投資を行い、一部、格付けを持たない債券や、米国以外の国の発行体の高利回り事業債を組み入れることもあります。 2つのファンドの投資先は何が違う? 投
私の投資家としての美意識は、 より良い未来へ一票を投じる賭けでもその投票権を持つのは世界のほんの一握りの人だから「私」だけでなく「社会」のより良い未来を意識するだから未来への良し悪しの判断を一切放棄してしまう、 インデックス運用にはできるかぎり距離をおいてきた。 でも、もしもこんな情報開示があれば妥協も可能、って話題。 インデックス投資(パッシブ運用)でもできるESG投資 by "いい投資"探検日誌 from 新所沢悪しき企業にも投資せざるを得ないなら株主行動で働きかける、 って三井住友トラストHDの試みをm@さんが紹介している。 コスト(信託報酬)競争に変わる軸ができればおもしろいけど・・・ たとえば「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」で、 インデックス投信ばかりがランキング入りするのは、 大手運用会社のアクティブ投信が信用できないのも原因だよね。 投信ビジネスの現状
※本ブログでは記事中にPRを含む場合があります 私がインデックス投資を志した10年くらい前は、インデックスファンドというもの自体がマイナーでした。 というのも、日経225とTOPIXばかりで、他の資産クラスのインデックスファンドはあまりなく、あっても信託報酬が高いものとかノーロードではないものとかでした。 ようやく許容範囲のインデックスファンドを見つけても、あっさり繰上償還されてしまったり、販売会社が取り扱いを廃止してしまったりで、個人投資家は継続的に運用を続けられない状態でした。 (そんな状況が、このブログを書き始めるきっかけのひとつでもあったのですが) かつて、投信スーパーセンターという投信販売サイトがありました。全体的に販売手数料が低めであったり、低コストインデックスファンドの「年金積立」シリーズがネットでほぼ唯一買えたりして、人気がありました。 投信スーパーセンターについて、社長さ
ホーム >コラム・インタビュー >ブロガー水瀬ケンイチの等身大投資コラム―投信の新規設定額が多ければ「好調」、少なければ「不調」なのか? マスコミでは、「きょうの投信設定」という情報が日々掲載されています。何のことかというと、その日に新規設定された投資信託の銘柄と設定金額がいくらだったかという情報です。 新聞もマネー誌も、節目ごとにこの投信の新規設定額を集計し、新規設定額が多ければ「好調」、少なければ「不調」と報じます。 この論調に、私たち個人投資家は、そろそろ異議をとなえる時が来ていると感じています。 そもそも、現在の日本には、投信が4,183本もあります(2013/08/05現在、モーニングスターより)。これは、東証・大証統合後の上場企業数3,409(2013/07/31現在、東証WEBサイトより)よりもはるかに多い数です。 「少額から多くの銘柄に分散投資できる」ことが特長のはずの投信
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