ニューヨークタイムズに面白い図を見つけた。 縦軸にS&P500へ投資した年、横軸に投資資金を回収した年で、 インフレを考慮して何%のリターンが得られたか?表にしたもの。 ↓の画像をクリックして、該当記事に目を通してみてね。英文短いから大丈夫。 解釈は人それぞれだろうけど、私はこれを見て、 投資期間20年までは、売買のタイミングは大事 老後のための積み立て投資なら、45歳くらいまでに終えたい と思った。もちろん、過去と同じ未来が繰り返されるなら、という前提だけどね。 でも、タイミングが大事とはいえ、その良し悪しは後にならないと分からない。 タイミングなんて投資に限らず、人生でも同じこと。 「人間死ぬまでは、幸運な人とは呼んでも幸福な人と申すのは差し控えねばなりません。」---ヘロドトス「歴史」より、ソロンがクロイソス王を諭したくだり 最近「生まれてきた時代が悪かった」みたいなことを言う学
ファンドの海の連載記事『連載:リスク資産の複利確率(23)~複利で増える可能性は明らかに半数未満である』にて 「長期でみれば、リスクのある金融商品は複利で増えることが期待できる」という説明は誤りです。 という長期投資家にとってなかなかショッキングな事実が書かれています。 リターンが正規分布する金融商品の何年後の価格分布も対数正規分布で表現できることになり、最頻値<中央値<平均値という分布になるため、リスクのある金融商品にとって、平均値を超える確率は50%以下だ! という結論に達しています。 確かにリスクがでかいとその分結果もブレるから綺麗に複利のように殖えないんだろうなというのは感覚的に思ってましたがデータで出るとなかなかショックです。 また、ニッセイ基礎研究所の2001年12月の『背伸びしない株式投資のすすめ』というレポートに長期投資といっても一概に有利とは言えないデータが掲載
ついに、リスクのある金融資産の期待リターンとリスクが分かれば、自動的に数年後のリターンとリスクも計算できるという公式を前回明らかにしました! 今回はその公式から、長期投資家にとって残念な結果を導き出してしまいますorz。 今回は、結論を先に書いておきます。 結論:よくみかける、「長期でみれば、リスクのある金融商品は複利で増えることが期待できる」という説明は誤りです。 さて、前回のエントリ「最も重要な公式、N年後の確率分布を求める式を記す」で書いた公式(の前半)は、このようなものでした。 ある金融商品の期待リターンとリスクが分かっている(期待リターンは年率)。そして、リスクのある金融商品の連続複利率の収益率が正規分布するとき、以下の式が成り立つ。 N年後の価格(分布) = e正規分布(μ×N、σ×√N) μとσは、金融商品の(期待リターン+1)をm、リスクをsとした以下の式を用いて求める。
2009年3月25日 長期投資を真面目に考える③ まとめと、捕捉 まとめと捕捉です。長文でダラダラ書いていますが、時間があったら後日再構成したいです。 ====長期投資派の主張(1)====== 「ホンダやソニーを上場したときから保有し続けていれば、ものすごいパフォーマンスでした。良い会社を売買せずに長期保有することが最善だとおわかりでしょう。一旦投資したら、短期の上下動など無視して、じっと放置するのです。バタバタ売買せず放置するからこそ、良い結果が享受できるのです。」 これは我田引水話法だ。 長期投資とは無関係なことを、「長期投資だから、こうなる」と不正に結び付けている。 <我々は、タイム・マシンを持っていない> ホンダやソニーが上場したとき ①今のような巨大一流会社では無かった。 ②同業他社がひしめいており、数多ある中から、ホンダやソニーが競争に勝ち残って株価が大幅に上昇することを当然
2009年3月23日 長期投資を真面目に考える② : 長期投資が成立する環境 Buy&Holdすれば自動的に(=あれこれアクティブに立ち回らなくても)Low Risk & Middle Returnがもたらされるという「長期投資のご利益」が得られるのは、無条件ではありません。 +++++++++++++++++++++ (1)ここで書いているのは、個別企業の話ではありません。市場全体への投資です。 個別企業の場合、ダメ相場でも上がる株はそこそこあります。 (2)また良い企業を長期的に保有する=>これは①良い企業を見極めることができる=上がる株と、下がる株を峻別判断できる、ということです。長期投資か短期投資かということとは無関係です。 +++++++++++++++++++++ では、いわゆる長期投資が成立するのは、どんな時なのでしょうか? おそらく下の図に描いたような条件の時は「いわゆる
2009年3月22日 長期投資を真面目に考える① 投資活動の生涯サイクル 私は20年以上にわたって長期投資の本尊のような年金の運用にかかわってきました。 しかし、私は「おかねのこねた」では「3ヶ月~9ヶ月の中期投資」を標榜しています。 過去10年近く、長期投資に関して真面目に考えてきましたが、現在到達している結論を、 ①投資活動の生涯サイクル ②長期投資が成立する条件 ③補足とまとめ というテーマで、数回のエントリーとして書きたいと思います。 ++++++++++第一回+++++++++++++ << 人間の一生と生涯投資サイクルと、巷で言われる長期投資の関係 >> 最初は巷で言われている長期投資の常識に対する疑念です。 =====言われていること======== ①株が上がるか下がるか、金利が上がるか下がるか、為替が円高になるか円安になるか、商品価格が上がるか下がるか、そんなことを当てる
リンク先の乙川乙彦の投資日記、高等遊民の備忘録で、長期投資の本質という文章が取り上げられていました。 銀座なみきFP事務所のメールマガジンに掲載されていたそうです。 以下に一部を引用します。 ----------------------------------------------- 例えば価格変動リスクとどう向きあってゆくかという問題です、先ほど申し上げたようにいくら長期投資をしても、その時々の価格変動の率そのものは小さくすることは不可能です。 従って皆さんの「ハラハラ感」はいつまでたっても小さくなることはないのです。 むしろ運用額が大きければそれだけ金額ベースのブレ幅は大きくなりますので、運用の結果、資産が増えるに従ってむしろ「ハラハラ感」が大きくなると感じられる人もいるでしょう。 それでもなお人が長期投資を志すのは、「ハラハラ感」があることは承知のうえ、なおかつそれに耐え、その金融
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