ことし6月、サッカーワールドカップで盛り上がるロシアの都市で、日本人によるもう1つの熱い戦いが始まっていました。日本の伝統的な木造住宅を極寒の地・ロシアで売り込もうという企業の挑戦です。日本チームがキャンプを行っていたロシア中部タタルスタン共和国の中心都市、カザニを取材で訪れ、その「熱」を感じてきました。 (千葉放送局記者 山本未果) ロシア・カザニの中心部から車でおよそ30分ほど走ると見えてくるのがぽつぽつと並ぶ戸建て住宅の街並みです。 そこでことし6月、季節外れの雪が舞う中で行われたのが日本の木造住宅展示場のオープンを祝うセレモニーです。現地の政府関係者のほか、多くのメディアも取材に訪れました。 ロシア中部タタルスタン共和国の中心都市、カザニはモスクワからおよそ800キロ。近年、IT産業の集積が進むなど、経済発展がめざましいロシア有数の都市です。 展示場を作ったのは東京の大手住宅メーカ