世界貿易機関(WTO)の紛争処理小委員会(パネル)は、日本が輸出するステンレス製品に中国が反ダンピング関税を課したのは協定違反だと判断した。WTOが19日、判断の報告書をウェブサイトに公表した。 パネルは日本の主要な主張の一部について同意したものの、退けた部分もあった。中国に対しては、「アンチダンピング協定下の義務に措置を準拠させる」よう勧告した。 日本と中国は60日以内に今回の判断を上訴できる。両国は以前、機能不全に陥ったWTO上級委員会に上訴するのではなく、調停を通じた紛争解決を図ることで合意していた。 原題:WTO Issues Mixed Ruling Against China in Japan Steel Dispute(抜粋)