衆院3補欠選挙は28日投開票され、自民党が全敗。全選挙区で立憲民主党の公認候補が当選した。唯一、与野党対決となった島根1区では、元職の亀井亜紀子氏(58)が当選。自民は派閥の政治資金パーティー裏金事件の逆風を受け、東京15区と長崎3区で独自候補を擁立できず異例の不戦敗に追い込まれた上、頼みの島根1区まで落とした。3議席は元々自民議席だけに、岸田政権への大きな打撃となる。 * * * * 今回の結果で注目されるのが、今後の岸田首相の解散戦略。政治評論家の有馬晴海氏は「そもそも自民は、2選挙区で候補者を出していない。負け前提、分かりきった戦いだった」とした上で「岸田首相自身に関する影響も、あまりないでしょう」と指摘した。 「もともと岸田氏は、直近の解散は考えていない。各政党の調査などを見ると、いま衆院解散すれば立憲民主党が全部勝ってしまう状況ですから」。現在は9月の総裁選に向けて地ならしをして