欧州中央銀行(ECB)は7日に理事会を開き、4会合連続で政策金利を据え置くことを決めた。沈静化してきたインフレが中東情勢緊迫化の影響などから再燃する恐れが拭えず、物価を左右する賃金動向を踏まえ、利下げに転換する時期を慎重に模索する。 主要政策金利は4・5%、市中銀行がECBに余剰資金を預ける際の中銀預金金利は1999年の単一通貨ユーロ誕生以降で最高となる4・0%で維持した。 ユーロ圏では消費者物価指数の伸び率が、前年同月比でピークを記録した2022年10月の10・6%から鈍化し、今年2月に2・6%まで下がった。ただ賃金による影響が大きいとされるサービスは3・9%と高止まりしている。(共同)