何のための“第三者”機関なのか――。 愛媛県・今治市に開学予定の「加計学園」の獣医学部をめぐる問題で、先月28日に実施された同市の大学設置事業専門委員の第2回連絡会。「建築費水増し疑惑」「バイオハザード施設(BSL施設)の安全性」「設置認可プロセスの不透明性」などの問題について、解決のための提案がなされるのかと思いきや、まるで茶番だった。 「安全性の確保について確認を行った」「(校舎建設費について)どのように設計予算書を作成したのかがよく分かった」「文科省の設置認可においても審査された状況について確認した」「建設や備品等の業者の選定プロセスについても確認」――などと、市や学園側の説明を委員が“うのみ”しただけなのだ。 ■専門委員座長と市長が“ツーカー”の仲 専門委員は、学部開設に必要な校舎建築費や設置プロセスの妥当性について「専門的な見地から助言等を行う」独立した“第三者機関”であるはず。