5 「ジャパウ」と呼ばれる上質のパウダースノーが、世界中のスキーヤーを魅了する新潟県妙高市。でも、魅力は雪だけではありません。外国人が外国人を呼び、にぎわう雪の町の魅力を追跡しました。 ■日本の伝統引き継ぐ…外国人のリフォーム計画
5 「ジャパウ」と呼ばれる上質のパウダースノーが、世界中のスキーヤーを魅了する新潟県妙高市。でも、魅力は雪だけではありません。外国人が外国人を呼び、にぎわう雪の町の魅力を追跡しました。 ■日本の伝統引き継ぐ…外国人のリフォーム計画
ここにきてインバウンドが順調に回復の一途をたどる中、過去のインバウンドで過小評価されてきた「日本の偉大な観光資源」が「雪」であることは、前編記事『インバウンド大復活の中、多くの日本人が気づいていない…世界的大ブームを起こす日本の「偉大な観光資源」とは?』で紹介した通り。冬になると「雪」を最大限に活用できて、大成功を果たしうるエリアがある。 東京から「ちょっと行ったところ」の感覚の場所……新潟県の「湯沢」がそれだ。 湯沢のポテンシャル 東京駅から「越後湯沢」までは新幹線で1時間20分と、大してかからない。観光バスで高速道路を走れば、時期や時間帯にもよるがおおよそ3時間前後。まずまずお手軽な距離だ。 越後湯沢は「トンネルを抜ければ、そこは雪国だった」ところ。ノーベル賞作家・川端康成の代表作「雪国」の舞台である。 最近は積雪量が減っている。ただし、それは「スキーやスノボを思う存分楽しむには少なく
毎日鳴り響くスーツケースの音 インバウンドの回復が顕著である。日本政府観光局によると今年上半期で1070万人を突破し、この調子でいけば年間累計で3000万人に迫る可能性さえ出てきたという。 私の仕事場は東京都中央区日本橋小網町にある。周辺にはビジネスホテルが多い。この春以降、インバウンドさんたちがガラガラとスーツケースを引いて歩く姿を見ない日はない。 私の自宅の最寄り駅はそこから地下鉄で5つ。その駅を降りて聞く言葉は、ほとんど外国語。英語、北京語、広東語、韓国……あとは判別不明な南アジア系言語。その駅周辺にもビジネスホテルや外国人向け宿泊施設は多い。 日本には再びインバウンドの波が押し寄せているのだ。それも、ほとんどがアジアの近隣諸国から。 ひとつ気になるのは、中国からの団体旅行客が復活していないことだ。
コロナ以前と何も変わっていない日本の観光業 2023年5月に公表された日本政府観光局の「訪日外客統計」によれば、アメリカ、シンガポール、ベトナム、中東など、すでにコロナ禍前の訪日数を上回っている国・エリアがある。 「インバウンド完全復活!」「観光業のV字回復!」といきたいところだが、残念ながらそうは問屋が卸さないかもしれない。 コロナ禍の2020年11月に私が書いた『観光再生』でも触れた通り、日本は“新しい観光”に生まれ変わるべきであったが、なかなかそうはならなかったからだ。良くも悪くも、ほとんど現状維持のまま、時間だけが過ぎた。問題の根本の1つは、アップデートが観光の現場で起きていないことにある。 そこで現場で起きている改善すべき課題を紹介したうえで、“真の観光再生”に向けた私なりの提言をお伝えしたい。 旅行の満足度を決めるのは空港 私はこれまでインバウンド戦略アドバイザーとして海外を含
2003年以来、日本は国策として観光政策に力点を置き、とりわけ国際観光(インバウンド)の振興を本格化させてきた。数値目標を次々と達成し、2016年に発表した「インバウンド4000万人」「8兆円消費」に向けて爆走中だったが、ここにきて急激にブレーキがかかった。 とりわけ「観光バブル」と呼ぶにふさわしい状況だった京都の観光産業の凋落は著しい。3月10日に発表された京都市観光協会データ月報によれば、1月は平均客室単価、稼働率ともに前年を上回る好調な数字だったものの、2月以降の落ち込みに強い懸念が示されている。 宿泊激減、宴会皆無、ホテル経営の危機 コロナショック前から供給過多になり、年々稼働率と宿泊単価の下落が目立っていた京都市内のホテルには現在、倒産の危機を迎えている先が続出している。 市内唯一の宿泊系の上場企業である京都ホテルは3月10日、前年5月発表の2020年3月期(非連結)の業績予想に
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く