ノーベル平和賞の授賞式では、受賞者のICAN=核兵器廃絶国際キャンペーンとともに活動してきた、広島の被爆者でカナダ在住のサーロー節子さん(85)が被爆者として初めて演説し、核兵器をめぐり緊張が高まる中でも核廃絶を目指すべきだと力強く訴えました。演説全文の日本語訳を掲載しました。 陛下、ノルウェー・ノーベル委員会の皆さま、この場にいる、また世界中の仲間のキャンペーナーの皆さん、皆さま、この賞をベアトリスと共に、ICAN運動にかかわる類い希なるすべての人たちを代表して受け取ることは大変な光栄です。皆さんお一人お一人が、核兵器の時代を終わらせることは可能であるし、私たちはそれを成し遂げるのだという大いなる希望を与えてくれます。 私は、広島と長崎の原爆投下から奇跡的に生き延びた被爆者の一人としてお話をします。私たち被爆者は、70年以上にわたり、核兵器の完全廃絶のために努力をしてきました。 私たちは