【北京=鎌田秀男】中国の商業施設運営会社「上海豫園旅游商城」は11日、北海道のスキーリゾート「星野リゾートトマム」の株式100%を183億円で買収すると発表した。 トマムは「パウダースノー」と呼ばれる雪質の高さが、中国など海外からの観光客に人気のリゾート地。上海豫園は「潜在力の大きい投資案件で収入拡大が見込める」と買収の理由を説明しており、中国人観光客をさらに増やして業績を向上させる考えだ。 トマムは1983年の開業で、スキー場やゴルフコース、757室のホテルを持つ。星野リゾート(長野県)が株式の20%、オランダのファンドが80%を保有していた。リゾートの運営は星野リゾートが継続して行う。 上海豫園の大株主である中国・上海市の投資会社「復星集団」(フォースン・グループ)は、日本など海外への不動産投資を積極的に進めている。