「絶対見逃せない世界の名所20選」(米ナショナル・ジオグラフィック誌)に日本で唯一選ばれたのは、「京都」や「奈良」「北海道」ではなく、日本仏教の聖地、高野山だ。 2016年5月の訪日観光客数は(6月15日、日本政府観光局発表)、189万4000人(前年同月比約16%増)で、5月としては過去最高記録を樹立。 相変わらず、中国やアジアからの観光客拡大に関心が一極集中する中、実は米仏豪(20%以上増)、さらに英独伊西(16%以上増)など、欧米の観光客数も過去最高の2ケタ増を更新している。 彼らはアジア系の観光客とは違う日本を楽しんでいる。 欧米人にブームの高野山 筆者の友人(欧米人)は「ショッピングなどより日本の文化や歴史の実体験、日本人の精神的、神秘的魅力、さらに日本社会や日本人のなにげない日常に触れることこそプライスレスな日本観光の醍醐味」と語る。 そんな「日本のたわいのない日常や慣習」で、