大阪市立桜宮高校バスケットボール部主将の2年の男子生徒が顧問の男性教諭(47)=懲戒免職=の体罰を受け自殺した問題で、元教諭が4日夜のNHK番組で「私が彼を死に追いやった。自分自身が分かっていない愚かさに気づいた」と述べ、初めて公の場で謝罪した。 元教諭はインタビュー形式の取材に応じ、「赴任当時の19年前から体罰を行い、手をあげていた」と認めた上で、「赴任当時は、素行の悪い生徒が部活動に数人いたので説明していたが、手を上げて指導したら落ち着いたということもあった」と体罰による効果があったとした。さらに、「(赴任から)10年目には、インターハイに初出場でき、その後も全国大会でベスト8までいった。保護者、選手には、私の指導法がうまく伝わっていると思っていた」と述べた。 亡くなった生徒への体罰の状況については、「彼を呼んで『なぜ意識しないのか』『なぜ相手を見ないのか』と、ひと言、ひと言、彼に尋ね
先月、桜宮高校の男子生徒が自ら命を絶つという痛ましい事案が発生しました。あらためて、ご冥福をお祈りいたしますとともに、ご遺族の皆様に対しまして心からお悔やみを申し上げます。 かけがえのない子どもの命が失われてしまった取り返しのつかない事態です。子どもの安全を何よりも守らねばならない学校現場で、決してあってはならないはずのことでした。その責が教員、学校だけでなく、教育委員会、行政にあることは言うまでもありません。外部の目を入れた徹底した調査により早急に実態解明に努め、このような事態を発生させた風土を刷新しなければならないと考えています。 「体罰禁止」というスローガンを掲げ、関係者を処分するといったお決まりの幕引きには絶対にしません。ご遺族の悲痛な声をお聞きし、専門家の意見を聞く中で、運動部出身の私自身の認識も大きく変わりました。スポーツ指導における体罰や暴力行為は許されません。一方で、学校現
桜宮高体育入試 深刻な体罰が招いた中止決定(1月22日付・読売社説) 試験日まで1か月を切る中で、極めて異例の対応である。 大阪市教育委員会は、体罰を受けて男子生徒が自殺した市立桜宮高校で体育系学科の今年の入試を中止することを決めた。橋下徹市長の要請を受け入れた。 入試を中止せざるを得ないほどに、桜宮高の体罰問題が深刻だという判断だろう。 橋下市長は「体罰を容認する風潮が残っている状況で新入生を迎え入れることはできない」と主張した。入試を実施する場合には、市長の予算執行権を行使し、入試関連予算の支出を凍結する可能性にも言及していた。 5人の教育委員のうち、教育委員長を除く4人が「入試を継続すれば、学校改革につながらない」などと市長に同意した。勝利至上主義の下、体罰を常態化させた学校の体質を根本から変えることを重視した結論と言えよう。 入試の中止に対しては、「受験に向けて準備をしてきた中学生
「皆さんも体罰はやめようという意識を持って」などと新成人に話しかける、橋下徹大阪市長=14日、大阪市鶴見区の区民センター 大阪市立桜宮(さくらのみや)高校のバスケットボール部主将の男子生徒が顧問から体罰を受けた翌日に自殺した問題で、橋下徹大阪市長は14日、出席した市内の成人式で「大阪市はクラブ活動で手をあげる指導を一切禁止する」との考えを明らかにした。 橋下氏はこの日、訪れた市内4カ所の成人式会場でいずれも体罰問題に言及。「スポーツの世界に少々たたくくらいのことはあると自分も誤った考えを持っていた」とし、「(体罰は)全く意味がないという科学的データも出ている。日本は世界的に遅れている」と主張した。 ただ、「学校現場で(児童・生徒が)他人に迷惑をかけるとか、危害を加えるといったときには、もしかすると、先生が手をあげることも認めなければいけない場合があるかもしれない」とも語り、一律に規制
大阪市立桜宮(さくらのみや)高校(大阪市都島区)の2年男子生徒(17)が、所属するバスケットボール部顧問の男性教諭(47)から体罰を受けた翌日に自殺した問題で、顧問が昨年12月19日、体罰の中止を生徒の母親に約束していたことがわかった。 しかし、顧問は同22日にも体罰を加え、翌日に生徒は自殺した。 市教委によると、生徒は昨年12月18日の練習試合で頬をたたかれるなどの体罰を受けた。「たたかれるのがつらい」と相談された母親は翌19日夜、顧問と電話で話し合った。顧問は「厳しい指導のやり方は変えます。今後はちゃんとかみ砕いて話をします」と伝えた。20日の練習試合後、生徒は「今日は体罰はなかった」と母親に報告していた。
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