恥ずかしながら未見だった『パルプ・フィクション』を見た。 なんか、今、色々と考えてしまった。 やっぱりデヴィッド・フィンチャーはすごいんだなーとか、そういうこと。 なんていうか、『ファイトクラブ』って最近流行りの脚本の方向性を決めた作品のような気がしている。では最近流行りの脚本ってどんなのかといえば、特徴は3つある。 「とにかく情報量が多い」 「フラッシュバックの有効活用」 「観客を置いてきぼりにするギリギリ一歩手前のテンポの速さ」 この特徴を備えた脚本は、やっぱり見ていて面白いと感じる。70~80年代の傑作、たとえば『スティング』とか『バック・トゥ・ザ・フューチャー』なんかに比べると、最近の面白い映画脚本はこの3つの要素がとても強くなっていると思う。で、『ファイトクラブ(1999年)』はこの3要素を先取りしているのだ。 タランティーノの『パルプ・フィクション』は、こういう流行の土台を作っ