経営者と投資家の視点をあわせ持つ著者が提言する「三位一体の経営」 久々に読みごたえのある本です。 頁をめくりながらしきりと頷いたり、思わず膝を打ったりしました。 私は熱中してくると余白に書き込みをする癖があるのですが、本書には久しぶりに書き込みをしました。 大事なキーワードや自分の考えを記すだけでなく、著者の考えを自分の言葉で言い替えてみたり、「それはむしろ、こういうことなのでは?」と疑問を投げかけたりもします。 そうしていると、時には昔の記憶がふと蘇ってきて、「ああ、あの時のことはこういうことだったのか」と思い当たったり、誰かと交わした会話が思い浮かんだりします。 本の余白を超えて、心の中でさまざまな対話がくり広げられます。 思うに優れた本とはこのような対話を誘発してくれるものではないでしょうか。 その意味で本書は、このブックレビューのタイトルである「本との対話」にふさわしい一冊だと思い