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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/yamazaki_hajime (19)

  • 【アサヒ芸能】退職金を運用するなら参考数字は「360」!

    週刊「アサヒ芸能」に連載中の『山崎元の「なっ得!オヤジのためのマネー講座」』は、WEBサイトでもお読み頂けます。(※リンクをクリックすると、新しいページが立ち上がります。) 退職金を運用するなら参考数字は「360」! 金融マンには相談するな 退職金の運用では、退職金が振り込まれた銀行でこれを運用しないことが大切であることは、連載の第一回に書きました。 今回は、退職金を実際に運用するときに参考になる数字「360」について紹介しています。 65歳で退職し95歳まで生きると考えると、360カ月あります。持っているお金の360分の1を毎月取り崩して使っても、95歳まで生活費が賄える計算になります。 この「360」を用いて、運用のリスクを生活に結びつけてイメージをすると、例えば、毎月1万円までなら、老後の生活資金が減ってしまっても「何とかなる」という人は、1万円×360カ月、360万円が許容出来る損

  • 水瀬ケンイチさんと共著の「ほったらかし投資術」が出ました

    「ほったらかし投資術」(水瀬ケンイチ、山崎元著。朝日新書)が12月10日に発売された。当ブログでは、自著の宣伝はやったりやらなかったりなのだが、共著者の水瀬ケンイチさんのブログの販売への貢献が非常に大きいので、私としても、何も告知しないのは肩身が狭い。 内容は、個人投資家向けのインデックス投資ガイドブックで、水瀬さんの投資体験記、私の理論編、インデックスファンドの商品ガイド、インデックスファンドのファンドマネジャーへのインタビューなど盛りだくさんなものになっていると思う。 水瀬さんは既に有名な方だが、人気の投資ブログ「梅屋敷商店街のランダムウォーカー」の管理者で、ご自身がインデックス投資家でもある(職は堅い会社の会社員で愛家だ)。 水瀬さんとは、過去3、4度お会いしたことがあるだけだったが、ブログを読んで、(1)情報提供が正確で且つ対象に対する敬意がにじみ出ていること、(2)文章が上品

    水瀬ケンイチさんと共著の「ほったらかし投資術」が出ました
  • インデックス投資の本を書くことになりました

    人気の投資ブログ「梅屋敷商店街のランダムウォーカー」で既に発表されていますが、同ブログの管理人である筆名・水瀬ケンイチさんと私の共著で、インデックス投資を書くことになりました。 出版社は追って発表しますが、インデックス投資でもあり、なるべく低価格で、手に馴染みやすいコンパクトな装丁のにしたいと思っています。 出版時期も未定ですが、私は、今年度の前半は獨協大学の授業の準備に時間を取られるので、夏休みに仕上げに掛かって、秋に出版というくらいのスケジュールを想定しています。のセールスのためには、世界の株価が順調であればいいなあ、と思っています。 水瀬さんは、会社に勤める傍ら、ご自身がインデックス投資家で、内外の株式インデックスに投資されて、着々と資産を形成されています(←エライ!)。私は、「インデックス投資ナイト」でお会いしたり、梅屋敷にお邪魔したりして何度かお会いしていますが、顔写

  • 日本郵政はいったいどうなるのか?

    郵政の西川善文社長が辞任を発表し、斎藤次郎氏が後任の社長に指名された。現内閣は実質的に小沢政権なので、どこかで斎藤次郎氏が登場するのではないかと思っていたが、日郵政の社長とは少し驚いた。人材的にはなるほど思う面もあるのだが、「元大蔵次官」(しかも斎藤氏の場合は「一〇年に一度の大物次官」という下らないキャッチフレーズがつきまとう)をこのポストに充てるのは政治的にはいかにも拙い。鳩山内閣の支持率は下がるのではないだろうか。他に使える人材を見つけられなかったのだとすれば、民主党政権としては少々情けない。 民主党や国民新党が郵政四事業を一体化したい、つまり、日郵政の業態を郵政公社時代程度まで元に戻したいらしいことは総選挙中の両党の公約や言動から推測できたが、郵貯の資金がほぼ自動的に財政投融資に向かい「第二の予算」とされていた時代まで戻そうということなのだろうか。かつての大蔵次官を新社長に据

    renny
    renny 2009/10/23
    金融商品の販売手数料と販売倫理については、政府100%保有の日本郵政が民業を少々圧迫しても構わないような気がする
  • 自民党に再生の可能性はあるか

    総選挙翌日、先週月曜日配信の「JMM」で、編集長の村上龍さんは「わたしは、自民党は崩壊するしか道がないような気がします」と書かれていた。小泉路線の総括をせぬまま、意見の分裂を抱えて大敗したので、責任の所在が不明であり、対立の解消方法がなく、立て直しようがない、という見立てだった。 私、山崎元は、物心ついた時から反自民党だった。いかなる選挙でも自民党所属ないし自民党推薦の候補者に投票したことはない。北海道に住んでいた、小学生の頃には社会党の候補者(横路節雄氏)に何となく好感を持って、近所のオバサンに投票を進めていたし、中学生の頃には、団地の向かいの家のオバサンが、確か知事選の時に、「北海道にたくさんお金を持ってきてくれるのは自民党の方なのだから、自民党(の候補者)に投票しなければ損だ」と言うのを聞いて、こいつは人間以下の下等動物だ、と心から怒った感覚をまだ覚えている。 それから、ざっと40年

  • プレゼント、或いは靴下としてのマニフェスト

    ダイヤモンド・オンラインに先週は民主党、今週は自民のマニフェストについて書いた(http://diamond.jp/series/yamazaki/bn.html)。お暇な方はご一読下さい。 それにしても自民党のマニフェストは、はっきりいって勝負を投げたような雑な作りで、図やデータが乏しく、しかも具体的な約束がほとんど無い、意見の羅列的な文書だ。たとえば、無年金、定年金の方に対して3年以内に措置を講じる、というような書き方の項目が多く、これでは、どんな措置をするのかが書かれていないから、「約束」としては評価のしようがない。また、民主党マニフェストは個々の政策の実施に幾ら掛かるかが明示されているが、自民党マニフェストはこの点が詳しくない。よく話題になる「財源」については、自民党マニフェストの方が曖昧だといえるだろう。この点を忘れて、民主党マニフェストの財源の現実性ばかり論うのは如何なものだろ

    renny
    renny 2009/08/06
    両党のマニフェストは、何れも穴の開いた靴下のようなものだ。ただ、自民党の靴下はもう随分臭うので、何はともあれ、一度取り替えてみよう
  • 元官僚の友人と会った

    数日前、路上でばったり学生時代の友人に会った。概ね同年代だが、彼の方が少し年上だ。ある経済官庁にいわゆるキャリア官僚として就職した。数年に一度くらい会う機会のある相手で、この日も数年振りだった。 近くの喫茶店でアイスティーを飲みながら身の上話を聞くと、昨年官庁を辞めて、現在はある民間会社の幹部社員だという。 以下、断片的で恐縮だが、彼の話で印象に残った台詞。 (1)「去年、役所を辞めたのは、もう役所には将来は無いと思ったから。これからは、天下りだってなくなっていくし、どうせ民主党政権なんだろう。役所関係の知り合いは、だいたいが『お前、いいときに辞めたな』と言うよ」 (2)「現在の○○省(注;彼の出身官庁)には、もう『目的』というものがない。人事評価にも『信賞必罰』というものが機能していない。そんな職場は嫌だ」 (3)「この頃は役所の建物もセキュリティが厳しくてね。あれやこれやと手続きを作っ

    renny
    renny 2009/07/02
    「ところで、あなたは、何がやりたくて○○省に入ったのか。在任中にやりたかったことは何だったのか?」
  • インデックス投資ナイト

    昨日「インデックス投資ナイト」というインデックス投資を勉強・実践するブロガー達によるイベントに行ってきました。台場の舞台とスクリーンが用意されたカフェ的居酒屋(収容120人)が会場で、私は、パネルディスカッションに参加しました。 有料ということもあって客足は大丈夫なのかと気になりましたが、チケットは前日に売り切れたそうで、出席率も上々で満席(一部立ち見?)でした。 「インデックス投資家」とはどんな人達かというイメージはまだ完全に掴み切れてはいませんが、年齢層は30代、40代が極端に厚く、かつ、行儀のよい方々の集まりでした。開場の際には列が出来ていたそうですが、席の奥の方から順に詰めて座ってくれて手間が掛からなかったそうです。何れにせよ、株式の個別銘柄を話題にするセミナーに来る人々(たぶん、かぶり付きを含めて、思い思いの場所に着席するでしょう)とはかなりイメージが違う集まりだなあと思いました

  • ホリエモン・ブログに思うネットの「野暮」と「粋」

    通称ホリエモンこと(ご人は「takapon」と仰っているが)堀江貴文氏がブログを再開した。ご存じの方が多いかも知れないが、「六木で働いていた元社長のアメブロ」(http://ameblo.jp/takapon-jp/)というタイトルで、アメーバ・ブログを使っている。ほぼ毎日更新されていて、なかなかアクティブだ。 彼は重大な容疑での刑事被告人であり、法的あるいは倫理的にたぶん何らかの非があるのではないかと私は思っているが、それと、新しいブログとには重大な関係はない。発信する自由と、受け取らない自由の、双方の意味でネットの世界では「自由」が重要な価値だと思うが、この観点で判断すると、彼がブログを書いていることは非難にはあたらないと思う。堀江氏のブログが不愉快な人はこれを見なければいい。 コメント欄が誰かによって管理されているのかどうかは知らないが、「堀江さん、あなたは、意見の発信などする身

  • 超々シンプルな個人のマネー運用術 - 評論家・山崎元の「王様の耳はロバの耳!」

    なるべく広い範囲の個人に適用できて、最も簡単なマネー運用法とはどのようなものだろうか、というようなことを最近考える機会があった(単行の企画書を書いたので)。 投資理論から風呂敷を広げるのは気が引けるが、投資では、リスクとリターン、有効フロンティアと説明が進み、リスク資産の有効フロンティアと資金の借り入れ・運用が自由に出来る場合に、最も効用の高いポートフォリオが一つだけ選択されて(要はリスク当たりの超過リターンが最大になるポートフォリオだ)、リスクをたくさん取る人も取らない人も、このポートフォリオとリスクフリー資産の組み合わせ(レバレッジを利かせることもあり得る)を持てばよい、といった順番で話が進む。この後、市場の均衡からCAPMと進むと、急に現実感が乏しくなって、論理は大丈夫でも、市場を説明する理論としては「使い物にならない」と感じるようになるが、リスク資産のポートフォリオが一つ定ま

    renny
    renny 2008/07/12
    TOPIX:MSCI KOKUSAI=4:6が黄金律
  • 政府ファンド(SWF)についてTV番組で討論しました

    先日、朝日ニュースターの蟹瀬誠一氏が司会の「頂上決戦」という討論番組の収録に行って参りました。「3月1日(土)午後6:05 ~ 7時ほか」で放映される予定です。ゲスト出席者は、政府ファンド推進派の田村耕太郎参議院議員、国際ジャーナリストの中岡望氏、加えて私です。 番組の内容に触れるとネタバラシになってしまうので、放映が終わるまでこの番組について当ブログに書くことは控えようかと思っていたのですが、既に田村議員のブログに収録の様子があれこれと書かれているので、番組の宣伝も兼ねて、討論編以外の内容について、幾つか書いておきます。ただし、基的には、討論内容そのものについては番組を見て下さるように、とお願いしておきます。 (田村議員のブログ:http://kotarotamura.net/b/blog/index.php?itemid=2088) 実は、拙宅のテレビの契約の関係で、現在、私は朝日

    renny
    renny 2008/02/29
    運用よりバランスシートの圧縮ですよね。
  • 「日本版国家ファンド」に反対!

    ここのところ、一部で、日でも「国家ファンド」を作ろうという機運が高まっている。金融業者に騙されやすい一部のお調子者か運用会社(たぶん外資の)回し者が騒いでいるだけかと思っていたのだが、「まず実現しない」と安心できるような状況でなくなってきたようであり、反対意見を述べておかねばいけないと感じるようになった。詳しい反対論拠は今週金曜日にUP予定の『ダイヤモンド・オンライン』の「山崎元のマルチスコープ」という連載で書くつもりなので、そちらを参照して欲しい。 まず、12月6日の『産経新聞』によると、自民党の議員42名が「資産効果で国民を豊かにする議員連盟」なるものを作ったという。12月5日に設立総会があったが、会長は山有二前金融相だという。同記事によると、運用可能な国有資産は、一部の試算によると500兆円あり、先ずは外貨準備の運用を、一部外部委託することを狙っているようだ。尚、産経の記事では、

  • 財産形成のための株式投資と「ゲームとしての株式投資」

    現在、10月中に出版する予定の株式投資の初稿の校正作業をしている。250ページ分くらい書いたのだが、新書は224ページまでがいい、との編集者の意見に従い、削り中心で、作業中だ。 削りが中心とはいっても、一箇所、少しまとめて書き足したい項目があったので、3~4ページ分書いてみた。 株式投資の常識について述べている章の末尾に来る内容で、資産形成のための株式投資と(アクティブ運用の)「ゲームとしての株式投資」の区別、さらに、インデックス・ファンドに対する態度について、簡単に述べてみたのが、以下の内容だ。 ================================= ●財産形成のための株式投資と「ゲームとしての株式投資」 株式投資に配分できる金額の話が出たついでに、財産形成のための株式投資と、書で取り上げている「ゲームとしての株式投資」の区別について、説明しておこう。 損失可能額の見当

  • 政界再編への期待と不安

    素人なりに、政治状況について考えてみたい。 参議院選挙で、自民党が大敗した。選挙については、世の中の実態に合わない公職選挙法の規制や、出口調査で開票前から当確を出すTV局の報道姿勢など、他にも気になることがあるが、近未来のことを考えよう。 安倍首相は、早過ぎるとも思えるタイミングで続投を打ち出した。「人心一新」と言いながら、自分のクビは切らないで、内閣や党役員の交代人事が行われるようだ。 今さら言うまでもないことだが、今回の自民党の大敗は、役人を十分動かすことが出来ず、年金記録問題の「危機管理」が出来なかったことや、閣僚人事の人選ミス、管理監督不行届や処分の不足など、主として安倍首相の政権のマネジメント力に対する批判が、根的な原因の、少なくとも一つだと思う。人事的には、彼のポストこそ「一新」されるべきだと思うが、人にその気はないらしい。まあ、彼は、自分のクビを切れない男なので、赤城大臣

    renny
    renny 2007/08/02
    第4象限の政党は出てくるかな
  • FPの証券仲介業は「安全」か?

    証券仲介業という仕組みを使うと、FPが、証券会社の商品の販売を仲介して、手数料を稼ぐことが出来る。FPがこの仕組みを使うことに対する私の意見は、「顧客の側としても、FPとしても、出来れば利用しない方がクリーンであり、望ましい」という点は動かないが、FPの証券仲介業全体参加の可否については、「絶対にダメ」というところまでは、結論を出せずにいる(論理的に突き詰めると、ダメということになりそうなのだが)。 以下の文章は、ある雑誌に書いた原稿で、ゲラの段階のやりとりの不具合によって掲載を見送ったものだ(内容でもめたわけではない。原稿を取り下げるケースとしては、珍しいケースだった)。 ================================ ファイナンシャル・プランナー(以下「FP」)が、単に顧客の相談に乗るだけでなく、金融商品の販売を行うことをがあることをご存知だろうか。 これまでにも、金

  • 退職金の運用について富山で講演して来ました

    7月7日に、富山市に行ってきました。日ファイナンシャルプランナーズ協会富山支部主催の、FPフォーラム2007で、講演とパネルディスカッションに参加しました。 講演のタイトルは「団塊世代はこんな金融商品は買ってはいけない ~金融機関との上手な付き合い方~」でした。主催者の、主張が明確で、少し刺激的な話を(?)、というリクエストに応えて決めたものです。 何はともあれ、退職金が振り込まれた銀行で投資性の運用をしてはいけないことから話し始めましたが(銀行窓口で売っている投信と個人年金保険でいいものがないことと、顧客のお金体を預かっていてセールス上銀行の立場が強すぎることの二点が理由)、たとえば、外国資産運用をするなら、外貨預金や一般の投資信託にはいいものが殆ど無いけれども、海外のETFを使うと、まずまずローコストで分散投資の意味のある運用ができるといった、「こうした方がいいよ」という話もある

    退職金の運用について富山で講演して来ました
  • 逃げた(?)投信協会長(週刊ダイヤモンド「金融商品の罠」)

    現在発売中の「週刊ダイヤモンド」(6月16日号)は、「金融商品の罠」が特集タイトルだ。先般出した、「『投信』の罠」が好評だったことを受けて、さらにパワーアップを目指した、金融商品の特集号である。 私は、残念ながら「『投信』の罠」には、何も書いていないが、今回は、「商品開発の手練手管 人間心理のツボを巧みに突いた ずる賢い商品の跋扈に警戒!」というタイトルの3ページほどの原稿と「山崎元氏が問う! 日の投信業界はなぜダメか はびこる三つの大問題」という1ページの文章を書いている。 ご興味のある方は、是非、雑誌を読んでいただきたいが、前者は、たとえば毎月分配型ファンドのように、投資家にとって経済合理的には明らかに損な商品が、なぜよく売れるかを、主に行動ファイナンスで説明したもので、後者は、投資信託協会長である樋口三千人・大和証券投資信託委託社長に宛てた手紙の文章だ。 ここでは、後者に関わる経緯

    renny
    renny 2007/06/15
    投信協会の対応には呆れますなぁ : 今の協会長に同じお話があったら、やっぱり逃げちゃうんですかね @yamagen_jp
  • 日興コーディアルグループ上場維持の決定に思うこと

    東証は、大方の予想に反して、日興コーディアルグループの株式の上場を維持することを決め、同銘柄を、管理ポストから元に戻した。この問題については、他の媒体に改めて書くことがあるかも知れないのだが、今の時点で、幾つか気付いた点を述べておく。 東証は、「組織的な不正であったことの確証が持てない」という理由で上場維持の決定を説明している。また、有価証券報告書の訂正額が、上場廃止に当たるほどではない、とも述べている。 (1)しかし、先ず、金融庁の指摘をすんなり認め、課徴金5億円を支払った時点で、日興コーディアルグループは十分クロと判断してもいいのではなかろうか。どのみち確証に辿り着きようのない調査で、余計な時間を費やさなくとも、日興コーディアルグループに一度だけ弁明の機会を与えて、これでシロと立証できなければ、即刻、「整理ポスト」(上場廃止銘柄をしばらく取引する場所)で良かったはずだ。 上場は、証券取

    renny
    renny 2007/03/14
  • 村上世彰はそれ自体として悪いのか?

    村上ファンドが動き出した。5月2日に阪神電鉄が村上ファンドからの株主提案を開封したところ、阪神電鉄の取締役会の過半数を村上ファンド側が推薦する役員で占めたいとする提案だ。6月29日が株主総会の予定日であり、株主提案は8週間前に届いていなければならないから、この日が期限なのだった。 阪神電鉄の縄田専務は、純投資目的だと言っていたのに、経営支配目的に変えるようなことがあっていいのか、と反応したが、株式への「投資」には、経営支配権も付随しているのだから、これは、株式会社で株式を公開している以上、言うだけ恥ずかしい繰り言というべきだろう。 もっとも、村上ファンドとしては、この時点に至っては、こうせざるを得ない。阪急ホールディングが村上ファンドの持ち株を買い取るTOBの株価交渉が不調に終わって決裂した場合、村上ファンドとしては、阪神電鉄を、なるべく早く、有利に換金するために、同社の経営を掌握しておく

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