内戦が続くシリアで支配地域を拡大してきたクルド人勢力が、初めての議会選挙を行うと発表したことに対し、シリア政府の高官は「領土のいかなる部分も分離させない」と、これを認めない考えを示し、実効支配を強めようとするクルド人勢力の動きをけん制しました。 これについて、アサド政権のメクダード副外相は6日、ロイター通信などに対し、「率直に言って、これは冗談だ。シリアは領土のいかなる部分も決して分離させない」と述べ、これを認めない考えを示しました。そのうえで、「そのような目的で動いている者に対し、やめるように忠告する」と述べ、実効支配を強めようとするクルド人勢力の動きをけん制しました。 クルド人勢力は、過激派組織IS=イスラミックステートが首都と位置づける北部の都市ラッカの制圧に向けた作戦でも、アメリカなどの支援を受けながら地上部隊の主力を担うなど、存在感を発揮しています。 アサド政権も、クルド人勢力が