アサヒビールとサッポロビールが、度数8%以上のいわゆるストロング系缶酎ハイの新商品を今後は発売しない方針とした。キリンビールも販売について慎重な姿勢をみせている。かつては酎ハイ市場の3分の1以上を占めるともいわれたストロング系市場縮小は、他のアルコール飲料にも影響を及ぼすのだろうか。 売場ではストロング系缶酎ハイの種類が減ってきている(写真と本文は直接関係ありません) 飲酒と健康障害との関係性 世界保健機関(WHO)がアルコールの健康リスクを発表するなど、飲酒による健康障害への懸念は国際的に高まっている。厚生労働省においては、飲酒のリスクは酒の量ではなくむしろ純アルコール量が重要だとして、「健康日本21」で「節度ある適度な飲酒」を、1日に摂取する純アルコール量を20g程度と打ち出している。また、アルコール分解酵素が弱い女性はその半分程度の10gが適当であるといわれる。 そういった影響に加え