阪神百貨店梅田本店(大阪市北区)が6月1日、装いを新たにする。運営するエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングは、傘下の阪急百貨店と使い分けてもらえるように、阪神では食品を強化して集客をねらう。訪日外国人客でにぎわう大阪市中心部は、商業施設の改装や開発が相次ぐ。 阪神梅田本店は、グループが再開発している新ビル「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」に移る。近く完成する棟の地下1階から地上9階を売り場とし、広さは約2万7千平方メートル。 最大の特徴は食品だ。地下1階と地上2階を使い、日・週替わりで話題のパンが買える「パンマルシェ」や、400種類が試飲できる日本最大級のワイン売り場を備える。立ち食い形式で低価格の飲食を出し、「立ち食いの聖地」と親しまれていた「スナックパーク」も復活させる。 小森栄司・阪神梅田本店長は「『食の阪神』に対する期待感を高める」と意気込む。店の売上高に占める食品の割合を、い