即位関連行事が簡素化された理由 前編「天皇陛下、ワクチン接種の怪ー五輪行事出席と皇室外交の支障に」で解説したように両陛下の新型コロナウイルス・ワクチン接種が遅れて、陛下が単独で開会宣言だけをすることになり、世界のアスリートが集まるのに、皇族方は観戦もされないし、外国のVIPの接遇も最小限という異常な事態になった。 この理由を、マスメディアのなかには、新型コロナ禍のもとでの五輪開催に対する両陛下のレジスタンスだとかいう向きまであって、本当にそうなら象徴天皇制をゆるがす重大事なのだが、そういうことではあるまい。 むしろ、これまでの経緯からすると、皇后陛下の周辺が、新型コロナウイルスへの感染を普通以上に怖れられて五輪行事参加に消極的である上に、ワクチン接種にも積極的でなく、宮内庁が陛下だけでもという方向にすら差配できなかったのであろう。 一昨年のご即位とそれに伴う行事での皇后陛下の元気なお姿や活