先週末の7月28日午後11時42分(日本時間)、北朝鮮が北部の慈江道・舞坪里から、ICBM(大陸間弾道ミサイル)を発射。その後の北朝鮮の発表によれば、高度3724㎞で北東方向に約998㎞飛んで、47分12秒後、北海道・奥尻島近海のEEZ(排他的経済水域)に落下した。前回7月4日のICBM発射実験(高度2802㎞、飛距離933㎞、飛行時間39分)を大きく上回った。 北朝鮮が初めて、日中ではなく深夜にミサイルの発射実験を行ったこともあいまって、世界に衝撃が走った。特に日本は、北朝鮮危機対応の責任者だった稲田朋美防衛大臣が辞任した当日だったため、余計に混乱をきたした。安倍晋三首相は深夜0時44分に国家安全保障会議(NSC)を招集。首相官邸ロビーで記者団に囲まれると、顔をこわばらせながらこう述べた。 「北朝鮮を最も強い言葉で非難する。国際社会と協力して、さらに圧力を強化していく他はない」 まさに、