カナダ銀行(中央銀行)が市場の大方の予想に反し、2会合連続で停止していた政策金利の引き上げを再開した。景気の過熱を理由に挙げた。 カナダ中銀は7日、主要政策金利の翌日物金利を0.25ポイント引き上げ、4.75%とする決定を発表した。2001年以降で最も高い水準となる。ブルームバーグが実施したエコノミスト調査では、利上げ予想はほぼ5人に1人の割合にとどまっていた。 カナダ銀行は声明で、「経済の超過需要は、総じて予想よりも持続性があるように見える。需給の均衡を回復させ、インフレ率を持続的に2%の目標に戻すには、金融政策が十分景気抑制的でなかった」との認識を示し、予想より強い1-3月(第1四半期)の国内総生産(GDP)成長率や消費者物価の上昇加速、住宅市場の活動が上向く状況に言及した。 カナダの2年国債利回りは一時4.584%と、07年8月以来の高水準に達した。カナダ・ドルの対米ドル相場も1米ド