島根県は22日、韓国が不法占拠している竹島(同県隠岐の島町)をめぐる領土問題の解決を訴えるため、16回目となる「竹島の日」式典を松江市で開いた。丸山達也知事があいさつし「竹島の占拠を既成事実化しようとする動きが続いている。極めて遺憾だ」と韓国側を批判した。新型コロナウイルス対策で今回は規模を縮小し、参加者は例年の半分程度の約220人に絞って事前登録制とした。 政府からは和田義明内閣府政務官が出席。政務官の出席は9年連続で、閣僚の派遣は例年通り見送られた。元徴用工訴訟や慰安婦問題などで日韓関係が悪化する中、例年と同じ対応をすることで韓国側の出方を見極める狙いがあるとみられる。 和田政務官は式典前に、松江市にある県の竹島資料室を視察。職員や丸山知事から展示資料の説明を受けた。 式典会場の島根県民会館の近くでは、午前中から右翼団体が竹島の領有権を主張する演説を行った。警備に当たった警察官がバリケ