ケン・ローチ監督の最新作『家族を想うとき』を観た。この映画の存在を知ったのは次の記事による。 gendai.ismedia.jp おれはあまり熱心な映画好きでもないので、ケン・ローチ監督の最新作などさっぱり知らなかった。知らなかったが、上の記事で知った。観たいと思ったら、近所のジャック&ベティでやっているじゃないか。おれは観に行くことにした。 名匠ケン・ローチの新作『家族を想うとき』予告編 で、観た。 この映画のフライヤーには「毎日、抱きしめて。」とか、「いったい何と闘えば、家族を幸せにできるの? 名匠ケン・ローチ監督が再び、立ち上がる 美しく力強い家族の絆」などと書かれている。 嘘だ、とは言わないが、「そうでもねえよな」というのが正直なところだ。これは、機械に管理された労働、ギグ・エコノミーの悲惨な労働、ともかく、労働の映画なのだ。個人事業主という独立しているようでいて、資本の圧倒的な影