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文芸に関するkash06のブックマーク (65)

  • トーチweb 創作文芸サークル「キャロット通信」の崩壊 【創作文芸サークル「キャロット通信」の崩壊】

    創作文芸サークル「キャロット通信」の崩壊 【創作文芸サークル「キャロット通信」の崩壊】創作の質を問う、第5回トーチ漫画賞大賞作。

    トーチweb 創作文芸サークル「キャロット通信」の崩壊 【創作文芸サークル「キャロット通信」の崩壊】
  • お題「書き出しが『○○には三分以内にやらなければならないことがあった』」 - 梅田はバイデンが作った(猿川西瓜) - カクヨム

    アメリカ合衆国第46代大統領バイデンには三分以内にやらなければならないことがあった。 アメリカ合衆国大統領として。いや、世界を支配するイルミナティの手先として、かもしれない。それは、「バイデン=梅田作成説」を否定することだった。 バイデンは、影で「梅田」と呼ばれることに我慢ならなかった。 「Why call me umeda.Not forgive.(なんで、俺が、梅田(うめだ)とか、しょうもない名前で呼ばれないとあかんねん)」 事情を調べると、こんなことが分かった。 梅田はバイデンが作ったから、梅田と呼ばれるようになった、と。 梅田。ご存じの通り、大阪の梅田は魔境かつ魔窟と化していた。 一度迷い込めば、二度と地上には上がれない。リアルダンジョン飯である。 梅田の地下街には、道に迷い続け餓死した者の遺骸が無数に転がっているという。 死肉をむさぼるゾンビと化した阪神タイガースの法被を着た亡者

    お題「書き出しが『○○には三分以内にやらなければならないことがあった』」 - 梅田はバイデンが作った(猿川西瓜) - カクヨム
  • 土蜘蛛 - 関内関外日記

    夜、ぼくは近くの公園の外周をウォーキングしていた。歩くのは健康にいい。医者もそう言っている。この季節は少し寒いけれど、歩く人も走る人も少なくていい。 モヒニ・デイのベース・プレイを聴きながら、適度なスピードで歩く。向こうから女性が一人歩いてくる。ウォーキングだろうか。まわりが暗くて、長い髪と白い服がぼんやり見えるだけだ。ぼくは、ぶつからないように少し進路をかえた。 その瞬間だった。女性の顔がものすごい光を放った。ぼくはなにが起こったかわからず、目をふさぎ、腕で顔を覆った。何秒か経って、目を開いた。女性はそこにいた。顔は蛍光灯ていどの光を放っている。 すると、女性は植え込みの方に走り込んでいった。ぼくは思わずそちらに向かった。恐怖心もあったが、なにか知りたい気持ちが大きかった。 植え込みの向こうの空間、そこに土蜘蛛がいた。とびきり大きな土蜘蛛と、少し大きな土蜘蛛、中ぐらいの土蜘蛛、小さな土蜘

    土蜘蛛 - 関内関外日記
    kash06
    kash06 2023/12/03
    うまい……。
  • 【文芸コンピレーション「着物書き物御手の物」】「着物小説」にじわり涙|静岡新聞アットエス

    #県内アートさんぽ#エンタメ【文芸コンピレーション「着物書き物御手の物」】「着物小説」にじわり涙 静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、10月20~22日に焼津市で開かれた静岡文学マルシェで手に入れた、「言葉の工房」(添嶋譲さん=同市=主宰)の文学コンピレーション「着物書き物御手の物」(2023年5月発刊)。 書き手14人による前代未聞の「着物アンソロジー」。小説俳句、短歌、エッセー、紀行文など、さまざまなスタイルを駆使して着物を語りつくす。「文芸」という土俵を広く使い、おのおのが技巧を凝らして着物への愛を言葉にしている。読み進めると、着物の選び方、着付のバリエーションから「着物警察」への対処法までをも知ることになる。見事。極めて実用的な一冊とも言える。未衣子さんの小説「おばぁが織った振袖」はじわり涙が。(は)

    【文芸コンピレーション「着物書き物御手の物」】「着物小説」にじわり涙|静岡新聞アットエス
    kash06
    kash06 2023/11/07
    添嶋さん、ありがとうございました! ちなみに私は、旅行へ行く話と旅行先で野点をする話が好きです。
  • 秋の野原を行く - 関内関外日記

    おれはジャージを着て秋の野原をずったらずったら歩いていた。この世界はどうかしちまって、ジャージで心地よくすごせる季節が減ってるみたいなんだ。季節までおれに嫌がらせをするのか。おれは腹が立ってしまって、そこらへんの草をむしり取って、投げ捨てた。 「おい、きみ、草がかわいそうじゃないか」 いきなり話しかけられた。声の主をみてみると、一匹のタヌキがいた。戯画化されたタヌキなんかじゃない。『ダーウィンが来た!』の定点カメラに映ってるようなリアルなやつだった。 「リアルなタヌキが話すなよ」とおれ。 「それは問題じゃないんだ、命は大切にしなきゃいけない」とタヌキ。 煮てってやろうかと思ったが、あいにくおれのポケットにはiPhone 14 Proしか入っていなくて、タヌキを殺すのは無理だった。きみたちは素手でタヌキを殺せるか? 「もう、そういうのは聞き飽きたんだ。世界は絶望しているってなんでわからない

    秋の野原を行く - 関内関外日記
  • 第一回WBC日本予選秘話 - 関内関外日記

    第一回WBC日予選大会が東京・上野のホテルで行われたのは、まだ肌寒い春のはじめのことだった。WBC―わいせつな・棒・クラシック。日全国からわいせつ棒職人たちが自慢の棒を持ち寄って、日本代表を決める。そして、その勝者は世界に立ち向かうのだ。 ぼくも、世界を目指すひとりだった。N県の代表として戦に勝ち進んだ。ぼくの家は昔より、一刀彫で神社にわいせつな棒を奉納してきた一族だった。ぼくは若くして「木目使いの天才」と呼ばれ、荒ぶった棒に美しい木目を活かした技法は一目置かれていた。そうしてぼくは県の代表になったのだ。 ぼくには自信があった。日の伝統技術を受け継ぎつつも、ぼくの若い才能がそれをまったく新しいものにしている。とはいえ、各地方の代表者も選りすぐりの職人たちだった。銘刀の鞘にわいせつ技法を凝らしたもの、AIを搭載し複雑な動きをする棒、密教の異端派の伝統によって作られた呪物……。いずれも

    第一回WBC日本予選秘話 - 関内関外日記
  • ナイキの靴は痛い - 浅窓の平常

    ランチで行ったことのあるピザ屋に夜ご飯をべに行ったら、夜はワンドリンク制になっておりますと言われて、400円くらい出してジュース頼むのも馬鹿らしいし、ハイボールにでもするか、と思ったが、ハイボールにもう百円ほど足すとウイスキーが飲めるっぽく、それならそれのほうがいいなと貧乏性を発揮してウイスキーを頼んだ、ロックで。推定でハイボール3杯分くらいのアルコールが摂取できたので満足した。自分は一人で飯屋に入るのは抵抗がないが、一人飲みというのはついぞしたことがなかった。一人じゃ楽しめないんじゃないかとなんとなく抵抗があった。お金がかかるというのもある。そこそこ安い居酒屋で飲みいするのと、鰻とかステーキとかべに行くのと、値段としてはそんなに変わらないと思う。じゃあ鰻とかステーキとかべたい。自分はケチだ。たとえば昼休みには極力トイレに行かないようにしている。業務時間にトイレに行くと給料が発生

    ナイキの靴は痛い - 浅窓の平常
    kash06
    kash06 2023/04/26
    ものすごく心地よい文章。好き。
  • お題「深夜の散歩で起きた出来事」 - 骨の音が聞こえる(猿川西瓜) - カクヨム

    コロナウイルスが流行して、緊急事態宣言が出された週の金曜日の夜。 僕はいつも通りの夜を過ごしていた。 コンビニにタバコと寝酒を買いに行く。朝起きてもヒザが痛まないのはハイボールでもないし、ビールでもない。焼酎の氷割りだ。度数が高いから少量で酔いが回るし、寝付きも良い。パックで売られている『いいちこ』の麦焼酎を買うため、僕は外に出た。 いまは団体職員として事務仕事をしているけれども、むかし、音響関係の仕事をやっていたので、スタジオの防音の感じがどうとか、誰もいない音楽ホールの静けさとか、よく知っていた。けれども、完全な無音というのはなかった。 だが、今、外に出ると、完全な無音があった。 僕が住んでいる所はわりと都会で、虫の声とかはあまり聞こえないようなところだ。そういう都会が、コロナ禍、どういう夜を迎えていたのか。 その第一印象は『無音』だった。 車すら走っていないのだ。みな、外出をやめて部

    お題「深夜の散歩で起きた出来事」 - 骨の音が聞こえる(猿川西瓜) - カクヨム
  • とうとうおれも宝塚を見に行くのか - まさゆき研究所

    宝塚」は文化趣味の中でも、もっとも男女間の嗜好差が激しいものかもしれない。 僕も宝塚出身女優は何人か知っていても、舞台自体を見に行くことについては、機会のニアミスを繰り返し、結局一度も無かった。興味の度合いは、その程度である。 しかし、このたびとうとう自分でチケットを予約・購入して見に行くことになろうとしている。好きな後輩の小説が原作となり、星組公演で舞台化されるからだ。 並木陽、は学生時代の文芸サークルの後輩だ。 入学したての18歳の頃から、格派の歴史小説を続々と書き上げるすごい人材で、とんでもないのが入部してきたなと一撃でファンになった。 筆名も当時から一貫しており、作家としてのスタンスがすでに定まっていたのを実感する。 当時サークルで発行されていた同人誌より ていねいな取材に基づいたリアルな叙述が彼女の作風で、店の名前や小道具にひとつ至るまで精密に描くことで、その時代に生きている

    とうとうおれも宝塚を見に行くのか - まさゆき研究所
    kash06
    kash06 2023/01/03
    加藤まさゆきさんの日記で、宝塚が出てきたから、これは並木陽さんのルスダンかと思ったら、やはり……!
  • input selector4つくります - 空想少年通信

    っても第四号というよりかは別冊扱い(三〇秒読書と同じ扱い)かなー。誌はお題なしが基なので。 先日、未衣子さんの電子書籍「紗袷を着て往く」を買って読んだんですよ。 お昼休みに読了……。誰の気持ちもわかる気がするだけに(すげー偉そうだが)一言で表せなくて辛い。 ここ3年くらいの間にいろいろありすぎて「自分が死んだら自分のものは何も見ないでぜんぶ捨てて」と家人には言ってあるけども、それも込みで考えること多し。 すぐ読み終わるし、ぜひ一読を。 https://t.co/CMIZ4E4Q3e— 添嶋譲 (@literaryace) 2022年11月21日 おふたりが話されてるのを見て読んだのですが、良いお話でした。 着物は属人性が洋服よりも高いと思うので、他の誰かにというのは殊の外その人の思い入れもついてくるのかなと思います。古着買う時に「なぜ手放したのか」と思うことありますし……。— 添嶋譲

    input selector4つくります - 空想少年通信
    kash06
    kash06 2022/11/23
    気が付いた時には真っ先に名前が挙がっていて驚きましたが、自分自身が読みた過ぎる企画なので、身近に感じられれば尚の事楽しそうです!
  • 坂東夫人(磯崎愛) - カクヨム

    あれほど祝福されて結婚したのに、子どもを育てるにはいい場所だと説得されて引っ越したのに、何もかも違ってしまった――と嘆く主婦・平野陽子の物語。 かつて美大生だった陽子はあるきっかけで絵画教室に通いだす。そこで講師の山から絵画の公募展の新人賞に応募しないかともちかけられる。ひさしぶりに絵を描くことができて喜ぶ陽子に山は急接近してきて―― 不倫相手、夫、義母、義理の姉、両親、旧友、それぞれの関係を見つめなおし、最後に陽子が選んだのは? 該当する〇 やや当て嵌まる△ なし× 1. LINEマッチングアプリ等がからんだ浮気やサレ 〇 2. 全般的なサレ 〇 3. セックスレス × 4. 夫・彼氏がいても好きな人ができた 〇 これで登録 5. ママ友 × 6. モラハラ・DV △…続きを読む

    坂東夫人(磯崎愛) - カクヨム
    kash06
    kash06 2022/06/27
    以前に紙で読んだ時から、とても印象的だった作品。陽子の絵に対して、夫と山本は対照的な立ち位置にいるようで、どちらも彼女の意思から引き離した飾りにしてしまうかのようで。今読んでも胸に刺さる。
  • 『セイバーマリオネット』あかほりさとる、『ロードス島戦記』水野良 レジェンドラノベ作家にぶっちゃけ話(真剣)をしてもらった! 「ファンタジーは書いたらダメ」「(初版7万部でも)売れないからやめましょう」と言われた時代

    取材・文/白鳥士郎 「俺には自分の作品が無い」 薄暗いタクシーの後部座席で男が放ったその言葉に、耳を疑った。 何も言えなくなった私を血走った両目で見ながら、男はもう一度こう言った。 「俺は代表作が無い。ロードスみたいなものは、ラノベじゃあ書けなかった。だから俺は歴史小説を書く。新しいジャンルで勝負する。だから、お前は……!」 肩が触れ合うほどの距離で何度そう言われても、自分の耳を信じることができなかった。代表作が無い? 何を言っているんだこの人は? だってあなたは……あかほりさとるじゃないか。 あかほりは膨大な作品に携わってきた。 『NG騎士ラムネ&40』『セイバーマリオネット』『爆れつハンター』『MAZE☆爆熱時空』『天空戦記シュラト』『サクラ大戦』『らいむいろ戦奇譚』『MOUSE』『かしまし ~ガール・ミーツ・ガール~』……挙げればきりがないほどだ。 その同じ夜。 私はもう一人の男と並

    『セイバーマリオネット』あかほりさとる、『ロードス島戦記』水野良 レジェンドラノベ作家にぶっちゃけ話(真剣)をしてもらった! 「ファンタジーは書いたらダメ」「(初版7万部でも)売れないからやめましょう」と言われた時代
    kash06
    kash06 2022/05/30
    非常に内容の濃い対談だった……色々感じる事もあるけど、冒頭で今は表に出ない理由に水谷さんが出て来るのは、普段からそう思っているほどの感覚なんだろうな……と思うと、爆れつリスナーだったから泣きそう。
  • お題 私だけのヒーロー - ビンビンビンゴ(猿川西瓜) - カクヨム

    僕は、山に逃げ込むかどうかの瀬戸際にいた。 東の山から夜の闇が広がっていく。西の山の端は、夕陽が赤い凹凸を描いている。 もうすぐ桜の季節だ。生き物が眠りから目覚め始める。それは逆に、僕にとっては山に逃げ込むことを難しくする。 夜中に山へ逃げ込んだりするのは、山の獣の餌になるか、傷を負い病を起こして死ぬか、崖から落ちて誰も助けにこないまま餓死するか、夜中に蠢く虫たちに襲われ一睡も出来ず発狂してしまうかのどれかを意味する。 空き家の縁側の下に隠れながら、僕は息をひそめて、じっと人の気配のなくなる時を待った。 まさかこの村が、『貫通の儀』を行う伝説の村だっただなんて。 噂では聞いていたけれど、まさか当にあったなんてという驚きと、自身がその『貫通の儀』の対象に選ばれてしまったことに、僕は激しく動揺していた。 『貫通の儀』とは、村の外から来た若い男の尻の穴に、村長がイチモツを突っ込むことによって

    お題 私だけのヒーロー - ビンビンビンゴ(猿川西瓜) - カクヨム
    kash06
    kash06 2022/03/23
    すげー短編に出会ってしまった感が満載。ビンゴ!
  • 出会いと別れ - 特別なひと(芦原瑞祥) - カクヨム

    「出会いと別れが明確な関係は、特別なんだよ。よくも悪くも」 大学の新歓コンパの席で、あの人はそう言った。 先輩たちからビールを勧められて困っている私に、「ダメダメ、未成年に飲ませる酒があるなら僕に寄こせよ」と笑顔で場をおさめてくれた、二歳年上のあの人。また酔っ払いに絡まれないようにと、しばらく私の隣に座って話してくれた、そのときの言葉だ。 確かに、出会いと別れは、どちらかが曖昧なことが多い。 友人知人は、区切りらしいものはあってもひょんなことでまた接点を持つようになるから、別れらしい別れがない。年上の身内は物心づいたときから存在していて、「出会い」を覚えていない。 「あり得るのは、恋愛とか、絶交とか、死別。……確かに、特別っぽいですね」 新歓コンパをきっかけにあの人と私は親しくなり、いつしか付き合うようになった。サークル内での恋愛は特に禁止されておらず、冷たい目を向けられることも騒がれるこ

    出会いと別れ - 特別なひと(芦原瑞祥) - カクヨム
    kash06
    kash06 2022/03/21
    「出会い」と「別れ」は対になる概念だけど、再会の可能性のある疎遠とは違って、唐突に関係が放り出されて終わりになる時に、いつ終了を認められるかって、とても難しい。良い短編だと思いました。
  • はてブの人たち、ジャンプラだけじゃなくてカクヨムの小説もブクマしてあ..

    はてブの人たち、ジャンプラだけじゃなくてカクヨムの小説もブクマしてあげてよ

    はてブの人たち、ジャンプラだけじゃなくてカクヨムの小説もブクマしてあ..
    kash06
    kash06 2022/03/13
    カクヨムの小説は、直接カクヨムにコメントして、Twitter連携した方が作者さんが喜ぶなぁ、と思ってて。はてブだと広がりが無くて。ジャンプラはメジャーな出版だからブクマしてる。文芸なら猿川西瓜さんの作品が好き
  • 綺麗事 - 肉芽観察記

    お腹が空いて おにぎりをべた まだお腹が空いていたので カップヌードルをべた 炭水化物過多で太っている あまりに太りすぎて腰が痛くなった 世界では よくわからない理由で よくわからないことが起きて うやわずやの人々が たくさんいるのだろう それを見ないことにして 生きているのか ネットで軍事侵攻がどうのと言っている 世界情勢に疎いので意味がわからなかった 意味を理解したとき 体が震えた なにをバカなことを、と 命は国で区切られてはいない 人は生まれたときから 多数の中のひとりではない 綺麗事を刻みつけよう ナイーブでもかまわない 希望の言葉を綴ろう 明日のために

    綺麗事 - 肉芽観察記
  • スーパー猫の日 - 関内関外日記

    昔、どこかのカフェで おれが不老町の交差点を渡ろうとしたときのことだった。おれは閃輝暗点で目の前がよく見えなくなっていたうえに、ひどい頭痛に襲われていた。 ゴツン! おれはなにかにぶつかった。信号は青だったはずだが……。おれが見上げると、そこにはKV-2がそびえ立っていた。 ドッゴーン! 152mm榴弾砲が放たれる。空気が震動する。木っ端微塵になる陸自の74式。そして、「ウラー!」という掛け声とともにコサックたちが横浜市民兵に襲いかかる。対する横浜市民兵は「宮さん宮さん」を流しながら進撃を開始した。 巻き込まれてしまったおれは、とりあえずモスバーガーの中に逃れた。 「ソイモス野菜バーガーのオニポテ・ドリンクセット。飲み物はジンジャーエールで」 窓の外では血を血で洗う戦いが繰り広げられていた。ジンジャーエールを久しぶりに飲んだがこんな味だったっけな。空中で弾丸と弾丸がぶつかるのが見えた。あ

    スーパー猫の日 - 関内関外日記
    kash06
    kash06 2022/02/23
    すごく好き。
  • 邂逅 - 肉芽観察記

    出逢う前から決まっていた 出逢えば確かに君だった 生まれたことさえ互いに知らないのに 出逢うことは決まっていた それが恋と呼ぶものなのか それはわからない 兄弟だったかもしれない 親子だったかもしれない だけど、出逢うことは決まっていた その指に繋がれたものは 必ず惹かれ合うための証

    邂逅 - 肉芽観察記
  • 【お恵み】ロシアから届いたウオッカ【ロシア】 - 関内関外日記

    ロシアからウオッカが届いた。お恵みものだ。ロシアからというのは嘘だ。そもそもアブソルート・ウオッカはスウェーデン製だ。だからといって嘘だといっていいのか。ロシア人は言う。「ロシアにウオッカがあるのではない。ウオッカがある場所がロシアである」と。となるとスウェーデンもロシアである。無論、ウオッカが届けられたここ神奈川県横浜市中区もロシアに違いない。おれはロシアでウオッカを飲む。まだ暑いとき、おれはウオッカを一冷凍庫に仕込んである。キンキンに冷えて、なおかつとろみのあるウオッカを飲む。あれだけキンキンに冷えて、とろみのある飲み物がほかにあるか? とろみのある飲物というのは、だいたい熱すぎて舌を火傷する系統のものばかりだ。ロシアではそんなことはない。シベリアの極寒で、おまえはとろみのあるウオッカを飲む。舌ではなく喉を焼く。そこがロシアだ。ウオッカを薄めてはいけない。ただ、ホワイト・ロシアンを

    【お恵み】ロシアから届いたウオッカ【ロシア】 - 関内関外日記
    kash06
    kash06 2021/11/13
    すごく好きな文章
  • 7人ポッキー - 元うどん

    子供の頃に7人ポッキーの一人になってしまった。夜中に目が覚めたら何故か近所の神社にいてポッキーを一手に持っていた。ホラーだ。 隣の席のAくんも7人ポッキーだった。 ある日、学校の机に出した自分のポッキーをAくんは私に見せてくれた。その後、勢いよく折った。Aくんは私の方を見てどうだ!と笑った。Aくんの背骨も乾いた音をさせながらポッキーと同じ向きで折れた。音はしなかったが私の心も折れた。ホラー。 ありがたい7人ポッキーになった名誉と人を失ったAくんのお母さんは葬式で泣き崩れていたそうだ。その後のAくんのお家は、家業の金メッキ自転車屋の経営がうまく行かなくなり、夜逃げした。 私は震え上がり、また事情を知る親からも優しい圧力があり、ポッキーを大事に保管した。綿でくるんでゾウが踏んでも壊れない筆箱にいれて父が持ってきた手提げ耐火金庫に入れた。 7人ポッキーは古くから受け継がれており、このような場

    7人ポッキー - 元うどん