てきとうに 本当にてきとうに 力を抜いて 綴ろう 昨日の楽しかったこと 今日の忙しさ 明日の予定 てきとうに メモ帳のすみに なんとなく 書いてみる 袖にくっついていた てんとう虫のこと 車に轢かれたた蛇 おいしいミルクコーヒー 頭に浮かべて 反芻するだけでも たぶん、 いつもより 楽しくなる
近くの小さな絵画店 見たことのない絵があった。 「浜辺の少女」と名のついた とても綺麗な水彩画の中 きみはぼくを見つめていた。 まだ桜の舞う春の季節なのに きみは麦わら帽子をかぶっていた。 毎日きみに会いに行く いつもかわらぬきみがいた。 学校での出来事 悲しいことや楽しいこと いろいろ話しても いつでもきみはおなじ微笑みをくれた。 もうセミの声が聞こえる真夏の日なのに きみはさわやかな風に吹かれていた。 肌寒い秋のある日 きみだけは暖かい日を浴びていた。 きみのいる水彩画はいつもかわらないけれど 額は新しいものにかえられていた。 落ち葉舞う乾いた風のせいか きみの微笑みは心なしか寂しげだった。 悲しい予感がした日 きみのいる絵が消えていた。 どこへ 誰のもとへ さよならもいえないまま 絵の取り払われた壁が 白くむなしくぽっかりしていた。 とても冷たく寒々しい 今にも泣き出しそうな冬の空な
言えよ 好きなら好きと 嫌いなら嫌いと 言えよ 悲しかったら 悲しいと言え 嬉しかったら 嬉しいと言え 百万言ついやしても伝わらない そんな想いも 口に出せよ サルが喋らないのは 臆病だからだ やつらは奴隷だ 俺たちの先祖は偉大だ 神から言葉を奪った 神の支配から逃れるために そこからが地獄の始まりだ 楽園なんかくそ食らえ 言葉は武器だ 言葉は力だ 言葉は希望だ 言葉は愛だ だから言えよ 言えよ 好きなら好きと 嫌いなら嫌いと 言えよ だから言えよ 言えよ 好きなら好きと 嫌いなら嫌いと 言えよ 苦しかったら 苦しいと言え 楽しかったら 楽しいと言え 百万回言っても伝わらない そんな想いも 俺は何度でも叫ぶ 大好きだ 愛している
寓話をグツグツ煮て出てきたものがアフォリズムだとしたらそんなものは捨ててしまおう。隠喩と換喩にしか言葉は還元できないのだとしたら、それは圧縮と置換の言い換えなのでそれは夢の作業と同じなのだ。あなたがもし詩を書こうと思うのならば、お願いだからその枷を破ってほしい。ただの精神作用に過ぎないものはアルゴリズムとランダム性だからだ。私の書くものがそこに落ち込まないように広場を用意してほしい。あなた達と手を取り合うこともなしに、私一人で泣き叫ぶ場が必要になるだろう。あなた方は空に開いた穴に吠えることになる。私は正気を失っていなければ、それは正気ではないのだ。だからアフォリズムは誰のことも指し示さないまま虚無に帰る。 つまらない手癖のような哀歌を綴ることの痛みを忘れ去るために、正確なリズムで言葉は並べ替えさなければいけない。最良の言葉の最良の配置は最悪の言葉の最悪の配置に勝てるのか。偉大な詩人たちはお
バイパスを走る トラックの排ガス 目的地は東京シティ 潰れたパチンコ屋 シャッターに殴り書きされた ヘタクソなグラフィティ 家電量販店 ラーメン屋 レンタルビデオ屋 ホームセンター ネットカフェ ラブホテル 欲望せよ 欲しいものも 会いたい人も すでに喪われた 喪の作業 葬送の準備 終わりの確認 ヤケに眩しい太陽に うんざりしながら 枯れたブルースを 口ずさむ
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