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詩歌に関するkash06のブックマーク (19)

  • てきとうに - 肉芽観察記

    てきとうに 当にてきとうに 力を抜いて 綴ろう 昨日の楽しかったこと 今日の忙しさ 明日の予定 てきとうに メモ帳のすみに なんとなく 書いてみる 袖にくっついていた てんとう虫のこと 車に轢かれたた蛇 おいしいミルクコーヒー 頭に浮かべて 反芻するだけでも たぶん、 いつもより 楽しくなる

    てきとうに - 肉芽観察記
    kash06
    kash06 2020/10/30
    好き。1日がスナップショットのように、言葉にされていく。だが私は、自分の1日のうち、どこをどう切る抜けばてきとうになるのかもわからず、自分の1日なのに切り抜き方の教科書でも欲しくなってしまう。
  • 柔らかい言葉で - 肉芽観察記

    kash06
    kash06 2020/09/19
    すごく好きな詩だ。ストレートで、かつ柔らかい。
  • 詩が書けない - 肉芽観察記

  • カロリーメイト - 肉芽観察記

  • 王国 - 肉芽観察記

  • 日々 - 肉芽観察記

  • 火を - 肉芽観察記

    kash06
    kash06 2019/12/12
    「命の恵みを齎す」水や大地にそう名付ける事はよく見かけるけど、地上を舐め尽くす火に、それを見出すのは面白い。あらゆる動植物が燃えて命を落とす火と、恵みと。(そういえば宗教的な比喩では火が使われるか
  • 言霊 - 肉芽観察記

    意味するものと 意味されるもの を 繋ぐものはなんだろう 空気の震えと 鼓膜の震え の 微細な差異の間に 滑り込む エクトプラズム

    言霊 - 肉芽観察記
  • 置き忘れたもの - 肉芽観察記

    きみのなかにある 少年と少女の面影は きみが夢のなかに置き去りにしたもの 忘れていても 何度でも きみのもとを訪れる

    置き忘れたもの - 肉芽観察記
  • 寄り添わず - 肉芽観察記

    寄り添わず きみはきみの足で 僕は僕の足で 歩いて行こう 疲れたときは 少しゆっくり 元気なときは 膝を上げて 立ち上がれないほど 苦しいときは 声をかけてください 寄り添わず きちんと手を握るから

    寄り添わず - 肉芽観察記
    kash06
    kash06 2019/11/08
    生きる強さを信じた、あるいは逆に寄り添う事の困難さを織り込んだ、染み入る作品だ
  • 旅立ちの朝 - 肉芽観察記

    財布だけ持って 街を歩いている 日差しによって 暑くも寒くも 曖昧に感じられる どうも 意識がはっきりとしない 朝 穴蔵から出てきて もうあそこには戻らない 視界は広く曖昧だが 少し柔らかな色を 足元に落としている もう旅立とう、 どこへ行くとも考えずに ただ 穴に戻るのに嫌気が差して 風船のように プカプカと漂う

    旅立ちの朝 - 肉芽観察記
    kash06
    kash06 2019/11/02
    剥き出しの自然界に個として生きられない人類は、人の暮らす空間として街を作った。都市生活の延長で世界を覆ってしまった人類は、街の中に、人の住処と個の漂う荒野を重ね持つようになった。
  • 浜辺の少女 - 肉芽観察記

    近くの小さな絵画店 見たことのない絵があった。 「浜辺の少女」と名のついた とても綺麗な水彩画の中 きみはぼくを見つめていた。 まだ桜の舞う春の季節なのに きみは麦わら帽子をかぶっていた。 毎日きみに会いに行く いつもかわらぬきみがいた。 学校での出来事 悲しいことや楽しいこと いろいろ話しても いつでもきみはおなじ微笑みをくれた。 もうセミの声が聞こえる真夏の日なのに きみはさわやかな風に吹かれていた。 肌寒い秋のある日 きみだけは暖かい日を浴びていた。 きみのいる水彩画はいつもかわらないけれど 額は新しいものにかえられていた。 落ち葉舞う乾いた風のせいか きみの微笑みは心なしか寂しげだった。 悲しい予感がした日 きみのいる絵が消えていた。 どこへ 誰のもとへ さよならもいえないまま 絵の取り払われた壁が 白くむなしくぽっかりしていた。 とても冷たく寒々しい 今にも泣き出しそうな冬の空な

    浜辺の少女 - 肉芽観察記
  • 言えよ - 肉芽観察記

    言えよ 好きなら好きと 嫌いなら嫌いと 言えよ 悲しかったら 悲しいと言え 嬉しかったら 嬉しいと言え 百万言ついやしても伝わらない そんな想いも 口に出せよ サルが喋らないのは 臆病だからだ やつらは奴隷だ 俺たちの先祖は偉大だ 神から言葉を奪った 神の支配から逃れるために そこからが地獄の始まりだ 楽園なんかくそらえ 言葉は武器だ 言葉は力だ 言葉は希望だ 言葉は愛だ だから言えよ 言えよ 好きなら好きと 嫌いなら嫌いと 言えよ だから言えよ 言えよ 好きなら好きと 嫌いなら嫌いと 言えよ 苦しかったら 苦しいと言え 楽しかったら 楽しいと言え 百万回言っても伝わらない そんな想いも 俺は何度でも叫ぶ 大好きだ 愛している

    言えよ - 肉芽観察記
    kash06
    kash06 2019/10/09
    言葉という体系が世界に備わっていても、あるいは言葉が世界を規定していても、誰も語ることがなければ。私が何も語らなかったら。たとえ正確に反映して言う事が出来なかったとしても、言うことが出来れば。
  • 誕生 - 肉芽観察記

    それは 小さな瞬きでした ろうそくよりも淡く 夢のようにおぼろげな 小さな瞬きでした はるか遠くのどこか 時のむこうのいつか 誰も知ることもなく そっと生まれた 瞬きでした

    誕生 - 肉芽観察記
  • 寓意 - 肉芽観察記

    寓話をグツグツ煮て出てきたものがアフォリズムだとしたらそんなものは捨ててしまおう。隠喩と換喩にしか言葉は還元できないのだとしたら、それは圧縮と置換の言い換えなのでそれは夢の作業と同じなのだ。あなたがもし詩を書こうと思うのならば、お願いだからその枷を破ってほしい。ただの精神作用に過ぎないものはアルゴリズムとランダム性だからだ。私の書くものがそこに落ち込まないように広場を用意してほしい。あなた達と手を取り合うこともなしに、私一人で泣き叫ぶ場が必要になるだろう。あなた方は空に開いた穴に吠えることになる。私は正気を失っていなければ、それは正気ではないのだ。だからアフォリズムは誰のことも指し示さないまま虚無に帰る。 つまらない手癖のような哀歌を綴ることの痛みを忘れ去るために、正確なリズムで言葉は並べ替えさなければいけない。最良の言葉の最良の配置は最悪の言葉の最悪の配置に勝てるのか。偉大な詩人たちはお

    寓意 - 肉芽観察記
  • しない - 肉芽観察記

    なにもしたくないをしたい なにも あるくのもねむるのも なにもしたくないから それはいきてるのも つかれるから しぬのもいみがあるから まっくらなあなになって なにもしたくないをする

    しない - 肉芽観察記
    kash06
    kash06 2019/09/22
    逆説を突き詰めつつ、ないを土台にしながら、消滅や過去に遡っての存在の否定ではなく、「しないをする」に留まる余韻
  • 枯れたブルース - 肉芽観察記

    バイパスを走る トラックの排ガス 目的地は東京シティ 潰れたパチンコ屋 シャッターに殴り書きされた ヘタクソなグラフィティ 家電量販店 ラーメン屋 レンタルビデオ屋 ホームセンター ネットカフェ ラブホテル 欲望せよ 欲しいものも 会いたい人も すでに喪われた 喪の作業 葬送の準備 終わりの確認 ヤケに眩しい太陽に うんざりしながら 枯れたブルースを 口ずさむ

    枯れたブルース - 肉芽観察記
  • 声無きもの - 肉芽観察記

    犇めき合って生きるものたち その群生を支える虚数点 穢れた不可視の声無きもの 見えず触れず聞き取れず 声をあげよ代弁者は要らぬ その魂をかけて宇宙に吼えよ お前たちは生きているのだ お前たちは生きていいのだ 声をあげよ叫び啼け 世界を支える人柱

    声無きもの - 肉芽観察記
    kash06
    kash06 2019/09/16
    「声をあげよ代弁者は要らぬ」「お前たちは生きているのだ お前たちは生きていいのだ」
  • 大黒 - 肉芽観察記

    風が吹く 枯れ木をなぎ倒し 凍てつく大地を吹きすさぶ 風が吹く 暖かな家族の喜びを 灼熱の炎で焼き尽くす 風は吹く 星星の高みから 這いずるものの地平から 風は吹く 性愛の快楽に耽り 死の断末魔を哂いながら 風は吹くのだ ああ、大いなる暗黒 最大の敬意と汚辱をもって お前を呼ぼう 風が吹く 喜びも悲しみも 暴威の限りを尽くして 風は吹く 生と死の絡まりを 熱く醒めた瞳をもって 風は吹くのだ

    大黒 - 肉芽観察記
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