[生月島(平戸市)/長崎市 15日 ロイター] - 着物姿の漁師、川崎雅市さん(69)は、聖母マリア像が飾られた祭壇の前にひざまずいて十字を切ると、何世紀にもわたって受け継がれてきた聖歌を静かに詠唱し始めた。長年の潮焼けが顔にしわを刻む。 長崎市の外海(そとめ)地区で隠れキリシタンの信者組織の7代目「帳方(ちょうかた)」(代表)を務める村上茂則さん(69)は、「私は変えたくない。先祖から伝わって来たものを大事にしながら、今まで通りやっていこうと思っている」と話す。11月14日、長崎県長崎市で撮影(2019年 ロイター/Issei Kato)