会談に先立ち、握手する安倍晋三首相(左)とプーチン露大統領=ブエノスアイレスで2018年12月1日、AP 「両外相にこの業務を監督してもらう。詳細については補足的にお伝えしていく」。プーチン氏は1日の記者会見で、日露両国が今後進めていく協議について「新しい枠組み」と呼んで意欲を示した。 ここ数年のロシアは「日露間での信頼醸成措置」と位置付けた北方領土での共同経済活動の協議を優先し、平和条約交渉の「本丸」に応じてこなかった。しかし安倍首相が11月の首脳会談で日ソ共同宣言(1956年)を今後の交渉の「基礎」とする点を明確にしたことを受け、本腰を入れて話し合う方針に転じた。「我々は(11月の)シンガポールの首脳会談で1956年宣言に戻ることで一致した」。プーチン氏は1日の会見で明言。「平和条約締結後に…