ソフトバンクグループ(SBG)の赤字の質が変わってきた。9日発表した2023年4〜9月期の連結決算(国際会計基準)は1兆4087億円の最終赤字(前年同期は1290億円の赤字)となったが、傘下の英半導体設計大手アームの上場に伴うファンド事業の改善が主な要因だ。投資も事業的な相乗効果を重視した戦略投資に軸足を移す。「めざましく改善している」。9日記者会見したSBGの後藤芳光・最高財務責任者(CFO
Masayoshi Son, chairman and chief executive officer of SoftBank Group Corp. Photographer: Toru Hanai/Bloomberg ソフトバンクグループによる米ウィーワークへの投資は、ウィーワークの破産申請という結果に終わった。グループ創業者の孫正義氏にとってウィーワークと関わった数年間は、同氏の投資スタイルに衝撃的な欠陥があることを明るみに出し、被った損失以上のダメージを同氏の評判に与えるものとなった。 孫氏は部下の反対を押し切り、ソフトバンクGとビジョン・ファンドの両方からウィーワークの創業者アダム・ニューマン氏に巨額を投資。ウィーワークの評価額を2019年前半の時点で470億ドル(約7兆800億円)と、天文学的な数字にまで押し上げた。そのわずか数カ月後、ウィーワークの新規株式公開(IPO)申請書
ソフトバンクグループ(SBG)が英半導体設計アームを売却する。グループの未来の姿を映すはずだったアームの売却は変わりゆくSBGの象徴だ。世界を股にかけてユニコーンなどに投資してきた孫正義会長兼社長に、米中摩擦による先端技術や市場のデカップリング(分断)が戦略の修正を迫る。投資会社の道を突き進む孫氏の針路を探る。【次回記事】ソフトバンクG、事業子会社に遠心力 次は国内通信か「アームは売却もありだなぁ」。孫氏は今夏から社内でこう話すようになった。スマホの半導体設計で約9割のシェアを持つアームは、孫氏が掲げる人工知能(AI)を駆使した成長戦略を今後も担うとみられてきた。アームを巡りSBGと交渉したのは、買い手に決まった米半導体エヌビディアだけではない。実は米インテルや米クアルコム、
ソフトバンク・グループの孫正義が、米企業ウィーワークへの投資の失敗で追い込まれている。「次のリーマンショック級の経済ショックが起きたらソフトバンクは死ぬ」とまで言われている。どういうことか?(『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』) ※有料メルマガ『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』好評配信中。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。 プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい) 作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。 株式公開という出口を見据えた壮大なババ抜き、負けたのは… 孫正義、投資で大失敗 最近、ソフトバンク・グループの孫正義が、オフィスシェアの企業「ウィーワーク(WeWork)」での投資の失敗で追い込まれてい
ソフトバンクグループが6日発表した2017年4~9月期の連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比35%増の8748億円となった。米携帯子会社スプリントの利益の伸びが貢献し、4~9月期として最高を更新した。だが最終的なもうけを示す純利益は87%減の1026億円。巨額の利払い費が収益を圧迫するなど営業最高益の陰には死角も潜んでいる。財務にのしかかる最大の懸念は多額の利払い費だ。13年に買
1兆円をポンッと貸した際は、周囲も大丈夫かと驚いた。借金をテコに兆円単位の事業を次々断行する孫正義と、その借金経営を支えるみずほ銀行に死角はないか。最近、ヒヤッとする一幕が起きた。 まだ、足りない ソフトバンクグループが英半導体設計大手のアーム・ホールディングスに対して仕掛けた3・3兆円の巨額買収劇が、「世紀のビッグディール」と騒がれたのは約4ヵ月前のことである。 あの日以降、ソフトバンクの孫正義社長(59歳)はおどろくほど慌ただしい日々を送っている。 毎週のようにアーム社の経営陣たちとミーティングするのはもちろん、月に一度は互いに顔を合わせて経営議論を交わしている。 アーム社のCEО(最高経営責任者)はサイモン・シガース氏だが、孫氏はみずから実際に経営に入り込むと、サイモン氏を連れ立ってアーム社の主要取引先へトップ外交に飛び回ってもいる。 「今後10年分くらい契約したい」——孫氏はいつも
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