[東京 14日 ロイター] - 東芝は14日、2016年4─12月期に米原発事業関連の減損損失7125億円を計上すると発表した。この結果、12月末時点の株主資本は1912億円のマイナスとなり債務超過に転落する。巨額減損の責任を取り、原子力部門を率いてきた志賀重範代表執行役会長が15日付で会長職を辞任する。会見した綱川智社長は「重く責任を感じている」と語った。 東芝は同日、関東財務局に対して四半期報告書の提出期限延長を申請、承認された。同日発表した数値は監査承認前のものとなるため、今後、大きく修正される可能性がある。 同社の説明によると、決算数値の確定が遅れ、延長を申請する事態を招いた原因は内部通報だった。米原発子会社ウエスチングハウス(WH)社による米原発サービス子会社CB&Iストーン・アンド・ウエブスター社の買収に絡み、内部統制の不備を指摘する内部通報があったため、さらなる調査が必要と判