米国がいまなおテロ支援国家に指定しているイランとキューバが、米大統領選の行方を注視している。その視線の先にあるのはバラク・オバマ上院議員(47)だ。 ■イラン、中東政策を評価 イラン国会の有力者で外交政策に発言力を持つボルジェルディ国家安全保障・外交委員長は10月11日、共同通信に、米大統領選について「イランへの戦略的な態度が変わるとは思っていないが、民主党のオバマ上院議員の方がよりよい中東政策を持ち、ジョゼフ・バイデン副大統領候補(65)はイランに対しより理性的だ」と述べ、次期米大統領にはオバマ氏が望ましいとの考えを示唆した。 マフムード・アフマディネジャド大統領(51)らは「米国民が決めることだ」として米大統領選への言及を控えているが、政府にも影響力を持つボルジェルディ氏の発言は、イランが米新政権による対イラン政策変更の可能性を注視していることを浮き彫りにした。 ボルジェルディ