熊本市立中1年の男子生徒(当時13歳)が2019年4月に自殺した問題で第三者委員会が24日に市に提出した報告書は、小学6年時の担任の不適切な指導を巡る児童らからの訴えを学校側が繰り返し受けていたと指摘した。「担任を子供から切り離すなどの対応を取っていれば、命は守れた」。自殺した生徒の母親(48)は学校や市教委の対応を批判した。 報告書によると、小6時に担任だった男性教諭は14年度に生徒の学校に赴任。その年、担任から強い口調で指導されたある児童は担任がそばにいるだけで泣き出すようになり、保健室登校を余儀なくされた。 15年度には生徒と同学年の別クラスの担任となり、複数の児童の胸ぐらをつかむなどの暴力を振るい、学校の体罰アンケートにも暴力の記載があった。当時6年だった生徒の姉が部活で担任から「お前の顔を見るとイライラする」などと暴言を吐かれ、母親が担任に抗議したこともあった。 16年度は部活の