【アテネ時事】ギリシャのバルファキス財務相は2日、国内にはユーロに代わる紙幣を印刷する輪転機がなく、「通貨を発券する能力はない」と説明した。オーストラリアのABC放送での発言として、AFP通信が報じた。 バルファキス財務相は、ギリシャがユーロを導入する直前の2000年に、将来のユーロ圏脱退の可能性を排除するため当時の通貨ドラクマの輪転機をすべて処分する必要があったと主張、「輪転機は当時壊した。今も持っていない」と述べた。
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アテネにあるNGO「アルトス・ドラッシ」の事務所で、食料を受け取った親子。団体名は「パンと行動」を意味する(青木佐知子撮影) 緊縮財政下のギリシャで「飢え」が問題になっている。 授業中に空腹で倒れる学童が出る事態に、民間ボランティアが救済に乗り出した。 アテネ郊外の住宅街にある民間活動団体(NGO)「アルトス・ドラッシ」は、賞味期限が迫った食材などを地元の協力で集め、毎日約120人分の料理や食品を無料で配っている。昼近くになると、大きな手提げ袋を持った人が次々と訪れる。 「毎週、新しい人が来るの。1年前と比べたら2・5倍に増えたわ」と、ボランティアのカリオピさん(66)が話す。17年前、クルド難民を支援するために始まった活動は、今や訪れる人々の大半がギリシャ人になったという。 市内に住むレフテリスさん(51)は週に1度、バスで1時間かけてやって来る。大型船の船員だったが3年前に失業。工事現
ギリシャの公営ラジオ・テレビ「ERT」が閉鎖された後、同局のチャンネルに合わせたテレビ画面に映る「信号なし」のマーク(2013年6月11日撮影)。(c)AFP/LOUISA GOULIAMAKI 【6月12日 AFP】債務危機に苦しむギリシャ政府は11日、国営ラジオ・テレビ「ERT」を直ちに閉鎖すると発表した。この決定により2700人近くの職員が影響を受けることになり、国内には衝撃が広がっている。 政府報道官は記者会見で、「ERTは透明性の著しい欠如と、信じられないほどの浪費の一例だ」と述べ、放送は現在より大幅に少ない人員で再開する予定だと明らかにした。 ERTの職員らは数か月にわたり、ギリシャに金融支援を行う欧州連合(EU)、国際通貨基金(International Monetary Fund、IMF)、欧州中央銀行(European Central Bank、ECB)が要求するERTの
5月18日、ギリシャのユーロ圏離脱が現実味を帯びる中、離脱すれば混乱や飢餓も起こり得るとの見方が出ている。写真は貧困者に炊き出しを行う男性ら。アテネで4月撮影(2012年 ロイター/John Kolesidis) [アテネ/ロンドン 18日 ロイター] ギリシャの首都アテネでは、ホームレスの数が1年前と比べ2倍になった。何か売れるものがないかと、ごみ箱をあさる人の姿も見られる。 ギリシャは限界が近い。緊縮財政策をめぐって四苦八苦している状態だが、これは悪夢の前触れでしかない。ユーロ圏からの離脱ということになれば、ギリシャには混乱や飢餓が訪れ、場合によっては無政府状態になる可能性もある。 ユーロ圏から離脱した場合、ギリシャは単一通貨のユーロ導入前に使っていた「ドラクマ」を再び使用することになるだろう。新ドラクマの価値は最大で70%下落し、インフレが進行、金融機関は破綻し、貿易は崩壊すると推測
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