Inside Japan’s long experiment in automating elder care 高齢者介護を「自動化」する 日本の長い実験 日本は官民あげて、高齢者介護をロボットに手伝わせようとしてきた。その結果、何が起きたのだろうか? 日本で民俗学的な実地調査を実施してきた外国人研究者が目にした現実をお伝えする。 by James Wright2023.01.13 16 2 15 かわいいテディベアの顔をした白い大型ロボットが、笑顔の女性を抱きかかえている。そんな写真をどこかで見たことがあるかもしれない。プロトタイプのリフティング・ロボット「ROBEAR(ロベア)」の画像は、これまでに数え切れないほどあちこちで表示されてきた。グーグルの画像検索で「介護ロボット(care robot)」と検索すると、今でも上位に表示される。この写真は、ロボットはここまで来ており、近い将来、
福岡市の住宅で2021年6月、80代の両親の首を絞め、冷蔵庫に遺棄したとして当時59歳の次男が殺人罪などの罪に問われている裁判員裁判を傍聴した。 次男は、35年以上にわたってひきこもり状態にあり、家事や母親の介護を行っていた。しかし、家で顔も合わせることのなかった父親が要介護状態になり、地域包括支援センターの職員が自宅を訪問して介護保険の申請手続きを進めている最中、事件が起きたという。 叱られた記憶は山ほどある 裁判は22年12月14日、福岡地裁で初公判が開かれ、この日、被告人質問も行われた。 次男は、両親と兄の4人家族。父親は建設会社社長、母親は自宅で酒店を経営し、兄が店を手伝っていた。ところが、大学の工学部電子工学科を3年のときに中退。ミシンの販売会社に就職したものの「営業成績はゼロ」だったという。 その後、店を手伝っていた兄が交通事故に遭い、代わりに手伝うよう母に言われ、会社を半年ほ
17日、千葉県旭市の住宅が焼け、この家に住む父親と息子が死亡した火事で、警察は65歳の母親が火をつけて2人を殺害したとして放火と殺人の疑いで逮捕しました。2人は病気の影響で寝たきりの状態で、調べに対し「介護に疲れた」という趣旨の供述をしているということです。 17日午前6時半ごろ、千葉県旭市三川の住宅で火事があり、この家に住む大橋芳男さん(67)と長男の芳人さん(32)が死亡しました。 芳男さんの妻の大橋とし子容疑者(65)も軽いけがをして病院で手当てを受けていましたが、その後の調べで自宅に火をつけたことを認めたことなどから警察は、18日夜、放火と殺人の疑いで逮捕しました。 これまでの調べによりますと、夫は過去に患った病気の影響で、長男も病気のため、寝たきりの状態だったということです。 容疑者自身も体に障害があり、調べに対し殺意について一部を否認したうえで、「1人で介護するのに疲れた」とい
経済の専門家としてメディアで活躍する森永卓郎さん。実の父が亡くなった時、遺産相続で大変な苦労を経験したそうです(構成=村瀬素子) 【写真】終活中の畑仕事が楽しみ。軍手に帽子で笑顔の森永さん * * * * * * * ◆父の死後、貸金庫を開けて呆然 大正生まれの父は昔気質の男で、家のことはすべて母任せ。靴下さえ母にはかせてもらっていました。そんな父を遺して、2000年に母が74歳で急逝。生活能力がない父を放っておくわけにはいきませんでした。弟と相談した末、埼玉県所沢市のわが家で引き取ることに。ふり返るとこの同居が、その後に続く介護と相続地獄の始まりでした。 父が所有する都内のマンションはそのまま残していたので、父は私たちと同居後も時々そちらに帰って気ままに暮らしていたんです。しかし、06年に脳出血で倒れて左半身不随に。わが家での介護が始まり、私の妻がつきっきりで世話をしました。 私はといえ
どうも電電です. 前回の これからプログラミングを始める君へ - 電電のブログ がそこそこバズった次にこれを書くことになるのは非常にあれなんですが,そろそろ書き残しておきたいし書きます. ちなみに今回のブログはアドベントカレンダーの内容です. adventar.org 前回のブログが未来にむけた希望のある記事だとすれば,今回の記事は過去にあった絶望の記事です. そこのところを注意して読んでください. ただ,これはこれからの日本において頻発する事象ですので,何か得るものもあるかも知れません. これは4年前,僕が大学2回生だった時のお話です. 僕は大学の電気電子工学科という結構忙しい学科に所属していました. 毎週実験があり,そのレポートがを出さないと留年というものです. 卒業するまでに3割くらいが留年や,休学をすると言われている学科でした. あと部活に入っていたりしました. 僕は実家から1時間
父親が認知症、もしくは統合失調症になったかもしれない。 父親は69歳で、教職を続けて定年を迎えてからも再雇用されて非常勤として今年の春くらいまで働いていたのだけど、...
11月半ば、ミャンマー最大の都市ヤンゴンの一室に日本語が響いた。 「じゃあ言うよ。実は、まんじゅうが怖いんだ」 20代前半の男女5人が、古典落語「まんじゅうこわい」を音読していた。オチまで読んでニヤリ。「これは笑い話ですね」と日本語で言い合った。5人は日本の介護現場で働くことをめざし、1年間にわたり訓練を受けている。 この教室は、日系のジェイサットコンサルティング(JSAT)が昨年7月に医療団体と協力して開設。介護に特化した人材育成プログラムだ。まず適性を見るため、1カ月の座学を経て老人ホームで1カ月間の実習をする。掃除やオムツ洗いをやり切った人だけが日本語訓練に進む。「日常的な場面で使われる日本語をある程度理解できる」という日本語能力試験N3以上のレベルが目標だ。 西垣充(みつる)社長(46)は「介護をやりたい人材でなければ、日本での仕事に疲れて逃げてしまう。きちんと育てれば良い人材が育
従業員が仕事と介護を両立できる職場環境を作ると、事業主(企業、個人)が国から一律60万円をもらえる助成金制度を厚生労働省が始めたところ、実際に取り組んでいるかどうか不明の事業主からも申請が多数あり、2カ月半で抜本的な見直しを余儀なくされた。従業員の介護休職取得に関係なく申請できる仕組みだったことがこうした申請の原因になったとみられる。全国で大阪の申請件数が最多とみられるといい、専門家は申請基準の甘さを指摘している。 ■虚偽の懸念浮上 この制度は今年度に新設された「介護支援取組助成金」。従業員が実際に介護のために休職したかどうかは関係なく、従業員が介護と仕事を両立できる環境を整えた事業者が対象だ。 厚労省は4月に同助成金の制度を実施。介護休業規定を作成し、従業員に対して家族の介護に関するアンケートを実施▽介護に直面する従業員への研修▽事業所内に相談窓口の設置と周知-の取り組みを実施した
両親に離婚してもらうしかないのかも知れない――。東京都内の男性会社員(44)は、こんなことを真剣に考えている。 脳出血で半身マヒになった母(80)は最も重度な要介護5。4年待った末、東京23区内の特別養護老人ホームで2年前から暮らす。 その特養からの請求額が昨夏以降、はね上がった。食費や部屋代に介護保険の自己負担分なども含め、月約8万円から約17万円に倍増。両親の年金は月約28万円だが、実家の借地料は月8万円近く、一人暮らしをする父(75)の医療費や社会保険料の負担も重い。男性は毎月4万円の仕送りを始めたが、なお足りない。 負担が増えたのは、介護保険制度の改正で昨年8月から施設の食費・居住費の補助(補足給付)を受けられる条件が厳しくなったため。母は特養の住所で住民票登録をしており、実家の父と「世帯分離」をしている。これまで非課税世帯とみなされた母は補助を受けられていたが、制度改正によって世
中間貯蔵施設の議論「絶対、外に漏らさないように」 混乱を回避か、分断の歴史が背景に【山口県上関町「秘密会議」議事録】①
衰弱した父親を病院に連れていくなど適切な処置を取らずに死なせたとして、兵庫県警は25日、神戸市北区南五葉2丁目の会社員、五十川博之容疑者(46)を保護責任者遺棄致死容疑で逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 神戸北署によると五十川容疑者は、父の甫(はじめ)さん(83)が8月15日ごろから寝たきりで衰弱した状態だったにもかかわらず放置し、死なせた疑いがある。「24日朝、仕事に行く前には父は生きていた。夜帰ってきたら息をしていなかった」と話しており、自ら119番通報したという。 五十川容疑者は甫さんと2人暮らし。甫さんが寝たきりになった当初はおかゆやうどんを食べさせていたが、次第にスポーツドリンクなど水分だけになり、おむつも長期間替えていなかったという。
神戸市は、パチンコやマージャンなどを介護予防の主な訓練内容とするデイサービス施設を規制する方針を決めた。こうした施設の運営者を事業者に指定しないようにできる条例改正案を9月議会に提出する。成立すれば全国で初めてという。 対象は「アミューズメント型」「カジノ型」と呼ばれる通所介護の一部。パチンコやマージャン、カードゲームなどに特化した設備を備え、一日中遊技をさせるような施設で、各地で増えており、市内でも設置に向けた動きがあるという。 市はこれらの遊技を主体とするものは、高齢者の自立を支援する介護保険法の趣旨に沿わないと判断。日常生活を著しく逸脱した遊技▽疑似通貨など射幸心をそそり依存性が強くなる恐れがあるものの使用▽賭博や風俗営業を連想させる名称や広告――を規制する。9月中の施行をめざす。 久元喜造市長は「遊技は他の機… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
手紙 ~親愛なる子供たちへ~ 【作詞】不詳 【訳詞】角 智織 【日本語補詞】樋口 了一 【作曲】樋口 了一 年老いた私が ある日 今までの私と 違っていたとしても どうかそのままの 私のことを 理解して欲しい 私が服の上に 食べ物をこぼしても 靴ひもを結び忘れても あなたに色んなことを 教えたように 見守って欲しい あなたと話す時 同じ話を何度も何度も 繰り返しても その結末を どうかさえぎらずに うなずいて欲しい あなたにせかまれて 繰り返し読んだ絵本の あたたかな結末は いつも同じでも 私の心を 平和にしてくれた 悲しいことではないんだ 消えて去って行くように 見える私の心へと 励ましの まなざしを 向けてほしい 楽しいひと時に 私が思わず下着を濡らしてしまったり お風呂に入るのを いやがることきには 思い出して欲しい あなたを追い回し 何度も着替えさせたり 様々な理由をつけて いやが
政府は、介護保険サービスの公定価格である「介護報酬」を、来年度から引き下げる方針を固めた。引き下げは9年ぶり。急増する介護費用の抑制が狙いだ。財務省と厚生労働省で下げ幅の調整が続いているが、2~3%が軸になりそうだ。 介護報酬は3年に1度見直しがある。介護サービスの料金なので、下げれば事業者が受け取るお金が減る。結果としてサービスの質が低下したり、介護スタッフを集めにくくなったりする心配がある。 一方、下げれば介護保険の支出が減る。税金や介護保険料はその分少なくてすむ。使ったサービス費用の1割の利用者負担も減る。介護報酬を全体で1%下げると、これらの支出は計1千億円減る計算だ。
遙から 「また介護が始まる」。私はある時、沸々と怒りが湧いたことがある。ひとことで介護と言っても、なぜ介護することになるかの流れは人によって違う。老いや病気、と、ひとことで片づけられない個人差がある。老いだけでも健やかに老いる人もいればいくつもの病気とともに迎える老いもある。 前者はハイキングコースに参加するし、後者は10年来の寝たきりになったりする。その後者もまた、今の時代のように健康啓発が盛んになる前の時代の病気と、バラエティ番組でも健康のノウハウを伝え、「あれ?」と思った時にはインターネットで情報を調べられる時代の病気がある。その現代でも注意していてもなってしまう不可避な病気(ストレスなどが原因で)と、「そりゃなるだろうよ、病気」という生活習慣系の病気がある。 私が腹が立つのはあきらかにその後者の末の介護の場合だ。つまり、健康啓発に満ちあふれた現代で、避けられた病気に巻き込まれる介護
気鋭の民俗学者が大学を辞め、介護職員として働き始めた。それから5年。いまは静岡県沼津市のデイサービスで働く六車由実さんは、お年寄りの言葉を丁寧に「聞き書き」する独特の介護を続けている。多くの「忘れられた日本人」との出会いがあったという高齢者介護の世界。外から来た目に何が、どう映ったのか。 ――…
事件の概略はこのあたりを参照にしています。一審段階からのマスコミ記事もあるのですが、元記事を引っ張り出せなかったので記憶に頼って付け加えます。 4/24付朝日記事 4/24付日経記事 事実関係はシンプルで、 認知症で徘徊行動を起こす人を妻が自宅で介護していた 同居していない息子夫婦も介護に協力していた 「妻がまどろんだ数分の間」(朝日記事)の間に父は家から抜け出した 父は電車(JR)にはねられて死亡 JRは介護にあたっていた妻と息子夫婦に720万円の損害賠償を請求 一審は満額、二審は介護に直接当たっていた母(妻)に半額の賠償を認めたこの判決を聞いて震え上がったのはまず現在認知症を持つ人を介護している人でしょう。さらに医療関係者も震え上がっています。入院患者の中には認知症患者も少なからず含まれており、病院から脱出して徘徊行動に至る患者は現実に存在するからです。その患者が今回のような列車事故を
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