[マニラ 24日 ロイター] - フィリピンのドゥテルテ大統領は、先日マニラで行った演説を、いまやお馴染みの主張で締めくくった。それは、この国から麻薬一掃するための激しい戦いで「毎日2人の警官が命を落としている」というものだ。 10月24日、血なまぐさい麻薬戦争を正当化するためにフィリピンのドゥテルテ大統領が用いている数字には誇張やねつ造がみられることが、ロイターによるデータ検証などで明らかに。写真は麻薬撲滅作戦を展開するマニラの武装警備隊。7日撮影(2016年 ロイター/Damir Sagolj) だが、警察統計によれば、この数字は誇張されている。ドゥテルテ大統領が「麻薬戦争」を開始した7月1日から、演説を行った10月12日までに殺害された警官は13人。8日に1人のペースだ。 血なまぐさい麻薬撲滅作戦を正当化するために同大統領が根拠薄弱な主張を繰り広げる例は、これに留まらないことが、ロイ