つるぺたホワイトな細田空間さえだしておけば上っ面の目新しさを担保できるというその実、中身の恐ろしいまでの旧態依然・家制度万歳クリフハンガーを喉元深くにしっかり飲み込ませ五臓六腑を汚染しきるという点でアッパレ。 あのバアちゃんがバアちゃんである必要など全くなく、要するにあれは「実は政財界の黒幕である」という機能さえ果せばよいという位置に配置されたキャラクターであって、ジイさんでもまったく構わないところを、女性をトップに持ってくるトリックでもって男根主義的な家制度のおぞましさを姑息にも中和したという腐れ根性がアッパレ。 さらに突っ込んで言えばアレは、身分卑しき下々がためにあらまほしき恩寵賜りし「お上」のお姿のカリカチュアだと言っても過言ではないというかそれそのものをよだれ垂らした下賤の民の前にしっかりぶら下げきって見せるところがアッパレ。 家から追い出され、蔑み、叩きのめされるキャラクターにあ