実体験裏打ち 半生記にシフト 人気漫画家、西原理恵子さんの作品の映像化ラッシュが続いている。公開中の映画「パーマネント野ばら」に加え、今月から西原さんの半生を描いた連続テレビドラマの放送も開始。代表作「毎日かあさん」の映画化も発表された。ただ、原作人気と比べると、映画の方は興行収入が振るわないというジンクスもある。メディアを横断する「サイバラブーム」の特徴を探った。(飯塚友子) 9日から放送が始まった実写ドラマ「崖っぷちのエリー」(テレビ朝日系)。原作は西原さんの半生を綴った児童向けエッセー「この世でいちばん大事な『カネ』の話」(理論社)で、山田優が演じる相原絵里子が、極貧、養父の死−といった不幸のどん底にあっても、不死鳥のようなガッツで漫画家として認められるまでを、笑いで見せるサクセスストーリーだ。 ドラマ化を実現させたのは、大の西原ファンという朝日放送プロデューサー、奈良井正巳さん(4