京都府宇治市や木津川市で図書館の蔵書とみられる本が大量に投棄されていた問題で、木津川市教育委員会は16日、別の場所で新たに84冊が見つかったと発表した。さらに京都府宇治田原町の山林でも、同日までに約200冊が捨てられていることが分かった。府南部での図書の投棄は計4カ所で、合わせて800冊を超えた。 木津川市教委などによると、新たな投棄が見つかったのは同市山城町の市道側溝。同日午前、市内の男性から「図書が投棄されている」と通報があった。同町椿井から神童子にかけて1キロ範囲内の4カ所で、15~30冊程度ずつ捨てられていた。同市や宇治市、京田辺市などの図書館のラベルが貼られたものがあったが、ひもで束ねられてはいなかった。見つけた男性は、「4、5日前からあった」と話しているという。 宇治田原町の約200冊は、同町禅定寺の林道脇の山林で見つかった。同町教委などによると、町民からの連絡で8日に把握した