金野:現在の中央政府はフリーズした状態で、ドラスティックな変革は困難な状況です。今後は、大阪をはじめ、地方首長が改革のイニシアティブを発揮することが期待されますが、現在の地方の状況はどのように見てらっしゃいますか? 古賀:地方首長は変革をもたらす力を大いに持っています。しかし多くの市には記者クラブがなく、何か改革を行おうとしても広く知られずに埋没してしまうのが現状です。市長間で情報の共有ができれば、「あの市でもできるのだから自分のところでもやってみよう」という自信も生まれるし、変革をどんどん広げることが期待できるのですが・・・。 市長間の繋がりというと全国市長会がありますが、これは中央政府に対して主に補助金などについて交渉する機関なので、市長間での情報共有や、政府予算や規制に対する反対アクションを行えるような性質のものではありません。将来的には、何かを変えたいと考えを持っている地方首長や優