桜林美佐さんの防衛産業擁護には、お涙頂戴しかなく、何の新主張も新発見もない。「自衛隊を支える民間企業の知られざる苦労」(ZAKZAK)は全くその例である。 桜林さんの記事には、内容は全くない。 まず、防衛産業がいかに防衛に貢献しているか紹介しているが、ごく一部の例をつまみ食いした上で、何故そうなっているのかについて全く思慮に及んでいない。如何に自衛隊に都合が良いかの例として、総火演に「装備品に携わる防衛産業の人々も、御殿場近辺に集まり、何かあったときに備えて期間中は待機している」(桜林)とか、防衛産業が「[故障が]起きたときに、すぐに飛んでいく態勢」(桜林)故障対応が早いといったものだ。だが、なぜそのような対応を取るのか、取れるのかについて、全く言及せず、あるいは言及しない。それをすると桜林さんの、防衛産業エライ論の構造が崩れるからである。 しかし、企業関係者が事前参集するのは、そうしない