フカヒレの問題は少なくとも過去10年間にわたり、レストラン業界で議論を呼んできた。採取の方法が非人道的だとして、厳しく非難されてきたためだ。カナダでは先ごろ、そのフカヒレの輸入を禁止する法律が成立した。こうした措置を講じるのは、先進カ国(G7)で初めてだとされる。 同国では輸入は認められていたものの、15年前からフカヒレの採取(ヒレを切断した後、胴体は海に捨てる)は禁止されている。また、バンクーバー市やミシサガ市(いずれもアジア系の人口・レストランが多い)など、19の自治体はすでに以前から、輸入を禁止している。一方、連邦レベルでの禁止を目指した議員立法案は、これまで5回にわたって否決されていた。 ジョナサン・ウィルキンソン漁業海洋相は新法の成立に伴い発表した声明で、「フカヒレの採取は間違いなく破壊的な行為であり、サメの生息数の減少につながっているほか、海洋生態系を脅かしている」と指摘。新た