『芸人貧乏物語』(松野大介/講談社) テレビでよく見かける売れっ子芸人。しかし昔は仕事がなくて貧乏に苦しんでいたという話もたくさん聞く。『芸人貧乏物語』(松野大介/講談社)は、人気中堅芸人の貧乏エピソードを取材し、紹介している1冊だ。 ■サンドウィッチマン 伊達みきお 実力派お笑いコンビのサンドウィッチマン。2007年にM-1で優勝するまでの10年間は相当な貧乏生活をしていたようだ。ツッコミ担当の伊達みきおさんの貧乏エピソードをご紹介しよう。 売れるまで2人は、天井にクモの巣があり、ゴキブリが出て、ネズミは出るしフンも落ちている築20年の木造アパートで一緒に住んでいた。ある日、伊達さんが米を炊こうと米びつを見ると、黒い米が混じっている。「富澤が五穀米を買って混ぜたのか」と思い、お米をといでいると、黒い米が溶けて水が黒ずんでしまった。ここで伊達さんは「うわ! ネズミのフンだ!」と気づいたそう