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利益向上、市場拡大、株価上昇と目に見える成果を追い駆けることばかりが正解とされなくなりつつある今日。ではこれからの組織、ひいては私たち個人はどう在ることが求められるのだろか──。 そのヒントを探るべく、日本酒蔵の多様性を引き継ぐことを目的に事業展開を進めるナオライのメンバーが、これからの社会を創るキーパーソン、称して「醸し人」に迫ります。 第1回は、2014年度に過去最高益と売り上げ3兆円を達成し、量から質的成長に舵を切りながら、地域の風土や伝統を重んじた経営を遂行するマツダ代表取締役副社長 藤原清志さん。 日本企業は「地域」と共に成長を遂げてきた 三宅:この企画では、目には見えない本質を追求し続ける経営者の方へインタビューをさせて頂きたいと考えており、その時真っ先に頭に浮かんだのが、藤原副社長でした。 藤原:硬い。藤原さんでいいから(笑) 三宅:では、藤原さん。われわれ日本酒業界は、急速
マツダはロードスターとロードスターRFを商品改良して発売した。何がどう変わったのか。また、そこに秘められたマツダの思いとは。詳しく解説していこう。 7月26日。マツダはロードスターとロードスターRFを商品改良して発売した。まず、何が変わったのかについて書こう。 ソフトトップのロードスターとハードトップのロードスターRF、両車ともに加えられた変更点3点を最初に片付けてしまおう。ステアリング調整に伸び縮みのテレスコピックが追加された。もうひとつは衝突軽減ブレーキの採用だ。この機構的な2点に加えて、内装のレザーに新色のタンが加えられた。 新装備の背景 マツダは現行ロードスター(ND型)が発売された2014年の時点では、明言しないまでも「スポーツカーには余計なアシスト機能はいらないでしょ?」と思っていた節がある。世の中も「スポーツカーに運転支援なんて……」という空気が明らかにあった。 が、この4年
マツダのCX-3が大幅な変更を加えられて登場した。主査も意地を賭けての商品改良である。どのように変化したのだろうか。 乗り心地の課題とは何だったのか? この記事がマツダの社内で物議を醸したと聞く。というのも、どうもこの評価、筆者とマツダの偉い人たちの意見がほぼ一致していたらしいのだ。社内の役員試乗会で受けた指摘と同じ。では、なぜそのまま出てしまったんだと思う読者も多いだろうが、その主たる原因はタイヤにあった。サスペンション全体がブルブルするのはタイヤの縦ばねがクルマと合っていなかったからだ。さすがにそのタイミングでタイヤを再開発しようとしても時間的に如何ともし難く、可能な範囲で必死の対策を追加しつつ、熟成不足のまま発売せざるを得なかった。 そんな経緯はつゆ知らず、筆者は乗り心地が悪すぎると書いた。偉い人は「言わんこっちゃない!」と怒り、主査はそれから臥薪嘗胆の日々を送ることになる。書いたこ
2月7日、2017年度第3四半期(2017年4~12月期)決算を発表したマツダ。財務担当の藤本哲也常務執行役員の表情は冴えない。売上高は前期比8.5%増の2兆5479億円、営業利益は同5.1%増の1071億円と”額面”は順調に見えるが、その内情が苦しいからだ。 円安メリットを打ち消す米国の苦境 第3四半期累計の営業利益は前期比で51億円増となったが、円安メリットゆえの増益だ。以前に比べ、為替感応度は下がったとはいえ、国内で生産する約100万台のうち、8割以上を輸出するため、円安は業績にプラスに作用する。米ドルは前期比で5円、ユーロは11円などと各通貨が軒並み円安方向に振れたことで315億円利益を押し上げた。為替メリットを差し引けば、実質的には26%の減益になる。なぜここまで苦しいのか。 それは収益柱であるはずの北米で稼げない状況に陥っているからだ。以前からマツダは、「『CX-5』『CX-9
みなさまごきげんよう。 フェルディナント・ヤマグチでございます。 藤原大明神新春降臨祭、驚愕の4日連続掲載であります。 自動車会社の大幹部で、ここまで腹を割って話してくださる方は他にいませんからね。 気合を入れてスピーディーに書いていかねばなりません。 とはいえ、テープ起こしで上がってきた文章をダラダラと流し込んでいたのでは、せっかくの極上素材が陳腐な定食に成り下がってしまう。明日は一回お休みしてじっくり腰を据え直して、月曜日の定位置から再スタート致します。 今回のヨタは、路上で拾ったネタをいくつか。 高速道路を走っていたら、ISUZUマークを付けたマツダ車が走っていました。おいおい、自分の会社のクルマを使わなくて良いのかよ……と一瞬思ったのですが、そういえばISUZU(いすゞ自動車)は今から16年も前(2002年9月)に乗用車の販売から完全撤退していたのでした。ジェミニなんていいクルマだ
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