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小谷野敦に関するTomosugiのブックマーク (7)

  • 中国の恋のうた――『詩経』から李商隠まで (岩波セミナーブックス ) 川合康三・アマゾンレビュー    - jun-jun1965の日記

    男の片思いはやはりないか 星3つ 、2021/11/25 岩波のセミナーで語った内容なのでですます調。まえがきで、丸谷才一の『恋と女の日文学』を名著としているがそれは疑問だが、丸谷が推して読売文学賞をとった張競の『恋の中国文明史』が無視されているのは意図的か。チャイナ文芸に恋のものは少ないと言われるが、『詩経』国風にはある。そこから六朝詩、李商隠と紹介していくが、『遊仙窟』を「下品なポルノ小説」(152p)と切り捨てているあたりは、おおやはり儒教道徳がしみついたチャイナ文学者だとのけぞった。チャイナ文芸には、男の片思いを述べた詩や小説が欠けていて、もっぱら相思相愛の才子佳人もの、ないし女の閨怨が主である、ということが改めて確認できた

    中国の恋のうた――『詩経』から李商隠まで (岩波セミナーブックス ) 川合康三・アマゾンレビュー    - jun-jun1965の日記
  • なぜ美少年趣味につきあわなければいけないのか - jun-jun1965の日記

    佐藤亜紀の「天使」という、藝術選奨新人賞を受賞した長編小説は、第一次大戦を背景に、超能力を持つ少年を描いた作品だが、半ばまで読んでも面白くないので、文春文庫版の豊崎由美の解説を読んでみた。するとこれは、美少年が貴族的美青年へ成長していくのを舌なめずりしながら読むという美少年趣味小説であるということが分かり、まあそれなら私が読んでも面白くないのは当然だなと思った。 だが不思議なのは、豊崎がそのように解説しながら、なぜ世間の文藝評論家はこの才能を理解しないのかと獅子吼していることで、今もやっているようだが、なんで美少年小説を文藝評論家が評価するいわれがあろうか。 なるほど佐藤は『小説のストラテジー』を読めばヨーロッパ文化に造詣が深いのは分かるし、文章も巧みに書けている。もっとも私は他の作家でも、こういう技巧的な文章は評価しないのだが。 私が大学に入ったのは1982年で、豊崎も佐藤もだいたい同

    なぜ美少年趣味につきあわなければいけないのか - jun-jun1965の日記
  • わたなべりんたろうの日記 小谷野敦さん全面敗訴 - webDICE

    順当な結果か。 <小谷野敦さん全面敗訴> http://ameblo.jp/winef/entry-10344909698.html 判決がでました。まずは主文から。 主文 1 原告の請求をいずれも棄却する。 2 訴訟費用は原告の負担とする。 小谷野さん全面敗訴です。 判決の全文は40ページほどあります。ここでは概要だけ紹介しておきます。 今回の裁判の主な争点は3つありました。 (1)ワイネフの記述が小谷野敦の名誉を毀損するものか否か。 (2)ワイネフの記述に公共性・公益性があるか。 (3)ワイネフの記述が真実に基づいているか。 この3つの争点についての裁判所の判断は以下のとおり(ワイネフによる要約)。 (1)ワイネフの記述は小谷野敦の社会的評価を低下させるものである。 (2)ワイネフの記述には公共性・公益性が認められる。(ワイネフの記述が「誹謗中傷目的である」という小谷野さんの主張は却下

  • ■ - jun-jun1965の日記

    荒木優太氏から恵贈いただいた『これからのエリック・ホッファーのために』についてアマゾンレビューを書こうかと思ったのだがこっちに書く。 これは、物故者である16人の「在野研究者」の列伝体をとりながら、おもに大学院へは行ったけれど就職がおぼつかないという人を読者対象にして、在野で生きていく心得などがちりばめられている。 16人は、三浦つとむ、谷川健一、相沢忠洋、野村隈畔、原田大六、高群逸枝、吉野裕子、大槻憲二、森銑三、平岩米吉、赤松啓介、小阪修平、三沢勝衛、小室直樹、南方熊楠、橋梧郎である。 列伝としてはよく調べたなあと感心するのだが、どうも引っかかる点がいくつかある。一番は経済的な問題だが、高群や吉野は夫がいるし、熊楠は家の財産がある。小室はうっすいカッパブックスみたいな時にはスカスカのを出していた。大槻もかなり通俗書を出して生計のたしにしていた。また37歳で心中した野村はあまり参考にな

    ■ - jun-jun1965の日記
  • 森雅裕の不遇について - jun-jun1965の日記

    乱歩賞作家・森雅裕が不遇に落ちていることは最近知ったのだが、小説業界の裏面を赤裸々につづったとされるエッセイ集『推理小説常習犯』(ベストセラーズ)と、新刊『高砂コンビニ奮闘記』を読んで、どうも首をひねった。 後者は、アマゾンレビューで高得点がついていて、私も森さんが大変なので売れてほしいからそちらには書かないが、半ばホームレスに近く、やっとありついたコンビニでのバイトが苛酷だといったって、そりゃ、あれは基的に若者をバイトで雇うもので、それを倉阪鬼一郎の『活字狂想曲』のようにユーモラスに描いているのじゃなくてシリアスに描くから、読物としてどうかと思う。 それと、どうも分からんのが、森が業界から「干された」という、その経緯が、この二冊を読んでもよく分からないことである。乱歩賞作家だから、講談社と衝突した、らしい、のである。そして、2003年に文庫版乱歩賞全集が出た時に森の受賞作は、作者に無断

    森雅裕の不遇について - jun-jun1965の日記
  • 小谷野敦「藝術作品の価値というのは、科学的に証明できるようなものではないのである」 | ニュース | Book Bang -ブックバン-

  • 乙○君に告ぐ - 猫を償うに猫をもってせよ(タイトル荒らしは止めてください)

    乙〇知〇君より、私がプライヴァシーの侵害をしているという申し立てがあったと、はてなから連絡があった。 乙〇君は、荻上チキは筆名だという。しかし、筆名というのは作家が用いるもので、かつおおよそはその実名もまた世間には知れている。岸葉子も筆名だが、その名は『現代日執筆者大事典』にちゃんと載っている。覆面作家というものがあって、初期のエラリー・クイーン、北村薫などがいるが、彼らは推理小説を書いたのであって、何らかの議論を行ったわけではない。江藤淳や柄谷行人でも、調べれば実名は分かるし、隠してはいない。筆名で活動しているからといって、その名を堅く隠蔽しようとし、明かされたからといって被害を訴えたなどという前例がないのである。 戦後の学者でいえば、見田宗介が真木悠介という筆名を使ったが、ほかにはあまり見当たらないし、見田も、隠していたのかどうか疑問である。学者が変名を使ってポルノ小説を書くと

    乙○君に告ぐ - 猫を償うに猫をもってせよ(タイトル荒らしは止めてください)
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