ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「書籍が売れない」という言説は、1980年代から存在したそうです(出典失念)。出版不況について「底が抜けた」という表現もよく使われますが、いったい何枚底があるのかわからないくらい見聞きしてきたので、もはやただの枕詞のようにしか感じなくなりました。他人事ではなく、弊社もこの荒波に揉まれ続けています。 こういう状況は当然、書き手の方も直撃します。特に専業作家であればあるほど。 本連載は小説家の平山瑞穂さんが、自らの身に起こったことを赤裸々に書き綴ったものです。 平山さんは、2004年に『ラス・マンチャス通信』で第16回日本ファンタジーノベル大賞を受賞され、作家デビューを果たされました。作品リストには大手出版社の名前がずらりと並び、自作が映像化されたこともあり、『あの日の僕らにさよなら』(新潮文庫)は10万部を超えています。に
11月26日は、言論の自由の擁護などを掲げる文筆家組織・日本ペンクラブの設立記念日だ。本企画では小説を書くことに注目し、その書き方や今後の文学界の展望などを探る。小説投稿サイト「オンライン文芸誌破滅派」を運営し、自身も文学賞受賞歴のある高橋文樹さんと、東大文芸部の部長・高妻秀多さん(文Ⅰ・2年)、会計・増田涼太さん(文Ⅲ・2年)に話を聞いた。 (取材・長廣美乃) ネットが開く可能性 高橋 文樹(たかはし ふみき)さん(作家・株式会社破滅派代表取締役)03年文学部卒。著作に『途中下車』(01年第1回幻冬舎NET学生文学大賞受賞)、『アウレリャーノがやってくる』(07年第39回新潮新人賞受賞)など。 文Ⅲから敬愛する大江健三郎の出身文学部フランス語フランス文学専修へ進学した。在学中に第1回幻冬舎NET学生文学大賞を受賞し作家デビュー。卒業後はフリーターをしつつ執筆を続けるも編集者に恵まれず、原
70歳を超えた僧侶が、美貌の娘に狂い二人の子を成した後で涅槃に旅立った。それが、主人公アマネヒト(遍人)と姉(海)の出生物語。 姉弟は、母親の遺伝子を受け継いで、美しい外見で育つ。 長じるほどに、同性の嫉妬から孤独を知り、書物を読みふけるようになったアマネヒトだったが、18歳の時、高校に退学届けを出して、先に東京に出ていた姉を頼って上京する。 美貌を生かした仕事を勧められるが、性に合わなかったアマネヒトは、代理詩人を名乗り活動する。 そんな彼がブログを始めたことで、同じようにブログで文学活動をする「破滅派」の存在を知る。 文学青年アマネヒトは、「破滅派」のメンバーたち(皇子、ほろほろ落花生、貯蓄、潮さん……)とに迎えられ、代理詩人の活動を続ける。 だが、やがて「破滅派」メンバーの潮さんと肉体関係におちいったアマネヒトは、潮さんの妊娠を知って……。 冒頭一行目を読んだ時点で、その先を読むべき
この投稿は 6年半 前に公開されました。いまではもう無効になった内容を含んでいるかもしれないことをご了承ください。 以前このブログでもネットワーキングの重要性についてちらりと触れたのですが、最近「人と人との交流は簡単にスペックを超える」という事例を目の当たりにしており、「感謝マーケット」があるのでは、と思うようになってきました。 これはエリートスポーツ選手の育成に携わった人から聞いたのですが、スポーツ選手は感謝を口にするのを合理的なメディア対応として学ぶそうです。そういえば、NFLなんかでも、そういうメディア・トレーニングがあると聞いたことがあります。 最近のスポーツ選手はオリンピックでメダルを取っても「周りの人に支えられて……」という趣旨の発言をすることが多いです。昔、有森裕子さんの「自分で自分を褒めてあげたい」とかいう発言が注目を浴びましたが、あれなんかは結構ギリギリのラインだったんで
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