今年も、保育園の年長組の子どもたちが我が家にやってくる。息子が保育園の年長さんだったときに始まったこの行事、今年で9回目。よくここまで続いたもんだと思う。 中身は至って単純。保育園の子どもを5〜8人ぐらい(年によってちがう)のチームに分けて自宅に招待する。お茶(といってもふつうのお茶)を飲みながら、1時間ほどおしゃべりをする。それだけのことだ。ま、少し趣向がないこともないのだが、それは重要なことではない。長いこと続けてきて、このイベントの最大の効用は子どもたちに「よそのお家」を見てもらうことだと思うようになったからだ。 私が子どもの頃には小さな子どもは基本的に世界がフリーパスで、よその家に上がりこんでも、「子どもだから」と許されるところがあった。まあ、狭い世間で、誰がどこの子だかもわかっていたしね。だから、よその家の暮らしが自分のところとちがうことぐらいすぐにわかった。子どもたちは無意識の